舞台は、北海道の北部にある、厳寒の離島・天売島 。主人公含む、高校生役キャストは、特番「北海道スタジアム」で開催した「俳優オーディション」から選出。未来のスターを目指す“原石”の長編ドラマデビュー作を、一緒に見ませんか？
⇒放送日決定！　5月20日（金）午後7：30~8：42【総合】（北海道ブロック）

【物語について】
人口２７０人、北海道の北部に、小さな離島・天売島（てうりとう）がある。数百万羽もの海鳥の棲む場所として有名で、〝海鳥の楽園〟と呼ばれている。ここに、北海道の離島で唯一の「夜間定時制」高校、天売高校がある。高校の生徒たちは、昼間は島の人たちと一緒に働き、夜は勉強に励んでいる。高校の特徴は、生徒を「全国から募集」するというところ。現在、全校生徒１６人全員が島外からの生徒だ。彼らの多くは、離島留学という形で親元を離れ、寮で寝食をともにする。そんな生活に戸惑いを覚えながらも、島の人たちと交流し、新しい道を模索していく…。夢を持ってこの島にやって来る者、行き場なくこの島にやって来る者、自分を変えようとやって来る者…。
このドラマは、そんな実話をモチーフにした物語です。２０２１年秋、主人公の女子高校生・翼（中山来未）が単身、島に移り住みます。はじめは、島民や同級生との距離感にとまどい、苦しむのですが、島で６０年暮らすおばあさん・ハル（宮本信子）と出会い、やがて、人との絆を結ぶうえで大切なものが何なのか、気付き、成長していきます。人との繋がりが希薄な“今”だからこそ届けたい、ある一冬の、心温まる物語です。

【出演者について】
今回、主人公・翼を演じる中山来未さん、同級生・美香を演じる桜井木穂さんら高校生役キャスト５名は、NHK北海道の大型特番「北海道スタジアム」で開催した「俳優オーディション」から選出。北海道在住・もしくは出身で、未来のスターを目指す“原石”の、長編ドラマ本格デビュー作となります。
また、彼らを（役柄も含め）温かく見守るのが、ハルを演じる宮本信子さんです。実は宮本さんは小樽市生まれ。幼い頃を北海道、しかも天売島と同じ日本海を見て育ったことに、不思議な縁を感じる、と仰っています。
ほか、ハルが通う介護施設の施設長・田島役を、バラエティでも活躍する“元気印”俳優の佐藤仁美さん、そして医師の若泉役に、北海道演劇財団・理事長である斎藤歩さんを迎えます。

家族や友達との関係に悩み、天売島の高校に転入。昼間はデイサービス、夜は学校と、島でも様々な人間関係に巻き込まれ、とまどう。

６０年前に島に嫁いで来た。漁師だった夫に先立たれ、今は一人暮らし。通っているデイサービスで翼と出会い、親近感をおぼえていく。

ハルなど、島の高齢者が通う施設の責任者。とにかく元気がいい、島のムードメーカー的存在。

島で唯一の診療所の医師。持病を抱えるハルに、設備の整った島外での治療を勧めている。

天売第一高校の生徒で、デイサービスでも働く。翼が転入し、自分以外で初めての女子生徒が来たことに喜ぶが・・・

ほか、オーディションから選出された高校生役キャスト
永井　大輔〈ながい だいすけ〉役 　山科　連太郎〈やましな れんたろう〉
大林　謙一〈おおばやし けんいち〉役　富樫　涼太〈とがし りょうた〉
水沼　俊平〈みずぬま しゅんぺい〉役 安宅　波颯〈あたか はやて〉

＜コメント＞
北海道の天売島を舞台に作品を作るというので、この島に寄せて頂きました。実際にみると聞くとは大違いで大自然の美しさは目を見張る程のものでした。それにも増して驚かされ感動したのが、島民の温かさでした。ただ温かいのではなく、知らない人にでも気軽に挨拶する。まるで知人や家族のように接してくれるのです。
島で暮らす不便さは天候で物資も届かない日もあるぐらい過酷なものです。でも、「天気と過去は変えられませんから、今を大切に」という島民の言葉が印象的で、だからこそ、都会を離れてここに就学する高校生たちは、自然に人の温かさを知り、成長して行けたのが理解出来ました。自然と人間が共生する。コロナ禍で希薄になった絆がここにあると思い、実際にあったお話を取り入れて、今回の作品に挑戦させて頂きました。

【放送予定】2022年5月20日（金）午後7：30~8：42［総合］※北海道ブロック
【出　　演】中山来未、宮本信子、佐藤仁美、斎藤歩、桜井木穂　ほか
【脚　　本】モトイキシゲキ
【 主 題 歌 】Little Glee Monster「心に空を」
【演　　出】板橋 健次（札幌局）
【制作統括】堀口 航平（札幌局）
【ロ　　ケ】2022年2月中旬より、北海道・天売島（羽幌町）、札幌市ほかでロケ

※道スタ・オーディション関連記事はこちら