NHK札幌放送局

“海のユーチューバー” 高校生が函館の海の魅力を発信

道南web

2022年12月22日(木)午後6時02分 更新

イカや昆布などの海の幸が豊富であることで知られる函館の海。この海の魅力を広く知ってもらおうと、地元の高校生たちが水中撮影をして動画の制作に挑戦しました。

6人の高校生が参加
今年7月、函館の海の魅力を動画で発信できる人材を育てようと、海に関するイベントなどを企画している団体が「海のユーチューバー養成講座」を開き、函館市と七飯町から6人の高校生が参加しました。

水中撮影に初挑戦
撮影するのは函館市臼尻町の海です。昆布などの海藻が多く自生していて、海藻を住みかとして様々な魚が集まります。高校生たちは海に入る前に、水中で意思の疎通を図るためのハンドサインや、足ひれをつけた状態での泳ぎ方などを講師から教わります。そして、ウェットスーツやスノーケルを身につけて海に入っていきました。

高校生たちは、初めは足のつかない環境に戸惑う様子もありましたが、泳ぎながら徐々に撮影に慣れていき、クラゲやウミタナゴなど海で出会った生き物を真剣な面持ちで撮影していました。
2日間にわたる撮影で30種類以上の生き物を撮ることができました。

編集も高校生が自ら手がける
撮影した水中映像は、高校生たちが自ら編集を手がけて1人1つずつ動画を制作しました。パソコンを使って映像に字幕を添えたり、台本を作ってナレーションを入れたりして、それぞれ2分から4分ほどの動画に仕上げました。

動画の発表会
12月上旬、函館市内で行われた動画の発表会にはおよそ30人が集まりました。訪れた人たちはふだん見ることができない水中の映像を興味深そうに見ていました。

遺愛女子高校の齊藤優里さんの動画では、イカと昆布をかたどって作ったオリジナルのキャラクターを使って、チカが群れで泳ぐ様子を紹介し、地元で親しまれていることや、「千魚」と書いてチカと読むことなどを伝えています。

(ユーチューブより)「竜宮城に行ってみた!|遺愛女子高等学校 齊藤優里」

また、南茅部高校の熊谷楓さんの動画では、地元特産の真昆布が水中に生い茂る様子を紹介し、豊富な栄養に恵まれた地元の海に誇りを持ちたいと伝えました。

(ユーチューブより)「海の中を撮影しました。| 北海道南茅部高等学校 熊谷楓」

南茅部高校 熊谷楓さん
「海の中で生きている昆布とか魚はこんな風に生きているんだよって伝わってほしいですし、地元の人だけじゃなくて全国の人まで見てもらえたらなと思います。」
函館西高校 小澤優人さん
「あまり海が身近ではない人でも楽しめるように、環境にも興味を持てるような動画を作りました。海って潜らないと見えない景色がたくさんあって、今まで気づかなかったことがこの体験で気づかされました。」

高校生たちが制作した6本の動画は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されています。

吉田翔カメラマン
高知局を経て函館に。潜水カメラマンになって1年目。
臼尻町の豊かな海と高校生たちのキラキラとした表情が印象に残っています。

函館局の吉田カメラマンが取材した記事はこちらもどうぞ!
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