NHK札幌放送局

酒の提供時間に差が 緊急事態解除も不満の声 ~第三者認証制度~

ほっとニュースweb

2021年10月1日(金)午後7時38分 更新

飲食店などでの感染防止対策として道内でも「第三者認証制度」が始まりました。感染対策と経済を動かすことの両立にもつながる制度ですが、現場から戸惑いや不満の声が聞かれます。緊急事態宣言が解除された札幌市で取材しました。

緊急事態宣言解除 数か月ぶりに営業再開の店も

10月1日、北海道も緊急事態宣言が解除され札幌市の飲食店の中には数か月ぶりに夜の営業を再開するという店もあります。道は宣言が解除されても感染対策は段階的に緩めていくとして、札幌市では10月14日まで飲食店の営業時間の短縮要請などを続けることにしました。札幌市では▽飲食店の営業時間を午後8時まで、▽酒の提供は午後7時半までに短縮することを要請しています。ただし、道による第三者認証を得ている店は▽営業が午後9時まで▽酒の提供も午後8時まで可能となります。

“営業時間が1時間延びる” 第三者認証制度とは

第三者認証制度は道が求める感染対策が取られている飲食店に道がいわば「お墨付き」を与える制度です。道が求める対策とは▽アクリル板の設置▽店の換気の徹底▽業務開始前に従業員の検温や体調確認を行うなど28項目あります。認証を得るには店側が道に申請を出した後、道や札幌市の担当者が店を訪れ対策の実施状況をチェックすることになります。
道は9月初めから申請の受付を開始しました。道によりますと札幌市内のおよそ1万2000の飲食店のうち、9月30日時点で申請件数が4600件、認証を受けたのは1700店あまりにとどまっています。担当者が店を訪れてチェックするこの制度、申請を受けても認証の手続きが追いついていない実態があります。

同じ系列店でも営業・酒提供時間に差が

札幌市西区にある居酒屋も10月1日、2か月ぶりに店を再開しましたが、まだ認証を受けられていません。店の経営会社によりますと、アクリル板を設置するなど道が求める項目に沿って対策を講じ、9月16日に申請を行いました。しかし、チェックの日は10月4日となり、申請からチェックまで半月以上かかることになりました。
店を経営する会社では札幌市内で24店舗を展開していますが、中央区にある10店舗を除いて認証の手続きが完了していないということです。久しぶりの営業再開となった西区の店も認証店より1時間早く閉店するということです。

居酒屋を展開する伸和ホールディングスの中山洋輔取締役本部長は「認証の申請をしてもチェックが追いついていないことには不満があります。営業時間に1時間の差があるというのは居酒屋の経営にとって大きいので早く認証してもらいたい」と話しています。

札幌市の秋元市長も道に“苦言”

こうした状況に札幌市の秋元市長も「札幌市としては再三再四、道に制度の検討と導入をお願いしてきた」として、道の対応の遅れが飲食店の混乱を招いていると指摘しました。

秋元市長
「第三者認証制度はことし4月には国の基本的対処方針に書かれていて当時から認証まで時間がかかるとして国は都道府県に可及的速やかに制度の導入を検討するよう求めていた。鈴木知事は『先手先手で』と言ってきたが、制度の中身がまったく周知されないまま導入された。このことには苦言を呈したい」

長引く新型コロナウイルスの影響で飲食店の経営は厳しい状況に置かれたままの状態が続いています。これ以上の混乱、不満が広がらないように行政にしっかりと対応するよう求める声が高まっています。

(札幌放送局 取材班)

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