NHK札幌放送局

旧三井芦別鉄道炭山川橋梁/長谷山隆博

ほっとニュース北海道

2019年8月9日(金)午前10時30分 更新

美しい橋が伝える光と影 ※映像有り

森林の面積が町のおよそ9割を占める芦別市。
国道452号線沿いの渓谷に架かる赤い橋が旧三井芦別鉄道炭山川橋梁です。

橋の長さは94メートル、川からの高さは30メートルあります。

昭和20年(1945年)に建設され、路線が廃止となった平成元年(1989年)まで三井鉱山の石炭を運ぶ列車が往来しました。

橋の上には今にも動き出しそうなディーゼル機関車と石炭専用の貨車が展示されています。

四季折々違った表情を見せる橋をひと目見ようと、観光客も集います。

三井芦別炭鉱の開鉱は日中戦争開戦の翌年の昭和13年(1938年)。
国の増産要請で橋の建設が急務になり、多くの労働者が投入されました。

兵器増産のためには石炭が現状では足りないから増産してくれという国の要請に当時の三井が応えたんです。明らかにこれは戦時要請ということが言えると思います。(星の降る里百年記念館 長谷山隆博館長)

急ピッチで建設を進めるも、橋が完成したのは終戦後の昭和20年でした。

国から言われて作ったけれども既に戦争は終わっていた。全国に鉄道網があってトンネルがあったり鉄橋があったり、それを当たり前だと思っているんですが、その多くは歴史的な要因が絡んでいるんです。(星の降る里百年記念館 長谷山隆博館長)

美しい景色が語らない炭鉱遺産の歴史。
長谷山さんは「光」とともに「影」も伝えます。

炭鉱に関していえば影の方が多かったのではないかと思うんです。私たちは物質としての土木構築物をただ眺めるのではなくて、それを作った時代背景、労働者たちがどういう働き方をしていたのか、あるいはどういう使われ方をしたのか。これが基礎にないとどんな歴史ストーリーを作っても薄っぺらいものになるような気がします。(星の降る里百年記念館 長谷山隆博館長)

▼施設情報
所在地  :芦別市西芦別町・中の丘町
問い合わせ:星の降る里百年記念館 0124-24-2121
見学   :敷地外から外観のみ見学・撮影可 橋上は立入禁止

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