道は、ヒグマを捕獲する人材の育成のために設定している「許可捕獲」の期間を一部で前倒しして拡大する方針で、ヒグマが人を警戒する機会を増やして出没を減らす狙いです。
道は、20日、札幌市内でヒグマの専門家を集めた会合を開き、担当者が、ヒグマの捕獲数が年々増えていることや、人を恐れないヒグマの出没が相次いでいることなどを説明しました。
こうした状況に対応するため、道は、ヒグマを捕獲する人材を育成する場として毎年3月上旬から5月上旬に設定している「許可捕獲」の期間を、一部で前倒しして広げる方針を示しました。
具体的には、研究環境が比較的整っている渡島地方について、再来年から、「許可捕獲」の期間を1か月前倒しすることで、ヒグマが人を警戒する機会を増やして、市街地への出没を減らす狙いです。
会合に出席した専門家からは、渡島以外の地域でも期間を変更すべきではないかと意見が出されました。
道側は効果を検証したうえで、順次、地域を拡大したい考えです。
2020年10月20日