放牧中の牛を相次いで襲ったヒグマの捕獲に向けた会議が標茶町で開かれ、居場所を特定するため情報収集を強化する方針を確認しました。
厚岸町と標茶町一帯では、おととしからの2年あまりで放牧中の牛あわせて57頭が襲われ、同じオスのヒグマによる被害とみられています。
このクマの捕獲に本格的に取り組むため捕獲対応推進本部が設置され、16日、標茶町で道や自治体、専門家らおよそ20人が参加して初会合を開きました。
これまで2つの町などは、クマの通り道と思われる場所に10か所以上わなを設置するなど対策を講じてきましたが、警戒心が強く、捕獲には至っていません。
会議では専門家から捕獲のための情報が不足しているという指摘が出され、一般の人からの目撃情報を収集する体制を強化し、居場所や移動経路の把握を急ぐことなどを確認しました。
本格的な捕獲は来年の春から取り組むということで、それまでに有効な対策を検討することにしています。
釧路総合振興局くらし子育て担当部長
「捕獲に向けて広域的な連携をすすめ、情報を共有しながら一丸となって取り組みたい」