ヒグマが出没したことをきっかけに、草刈りを始めた地域があります。札幌市南区、豊平川にかかる石山大橋近くの河川敷です。
この場所では、石山地区まちづくり協議会まちおこし部会のみなさんと、ヒグマの調査に取り組む酪農学園大学の学生たちが、毎年8月に草を刈っています。ことしも8月3日に60人が集まりました。

6年前、このあたりの河川敷は、草や枝が生い茂り、見通しの悪い、ヒグマにとっては通りやすい場所でした。そこで、草を刈ってヒグマが出にくい環境づくりを始めました。以来、この場所でのヒグマの目撃はありません。
石山地区まちづくり協議会の寺田政男さんは
「あの人何やってんのかなと言われるような見通しの良さは、クマにとっても通りたくない場所のはず」と話します。
MEMO 草刈りとビンゴ大会
草刈りのあとは、学生がヒグマの最新情報を報告。地域の人たちにとっては生のヒグマ情報を知る貴重な機会にもなっていました。さらに盛り上がったのは、寺田さん発案の「ビンゴ大会」でした。
ビンゴとヒグマ?まったく関係はありません。ですが、ヒグマをきっかけに、地域の人たちが一緒に汗を流し、交流する時間を過ごしていました。

