空気が澄んでイルミネーションがよりきれいに見られる時期になりました。そんなイルミネーションの美しさを写真に残したいという人もいると思います。今回は、写真家の渡邉真弓(わたなべ・まゆみ)さんに身近なスマホを使ったイルミネーションの撮影方法について2つのシチュエーションで教えていただきました。
【イルミネーションだけの場合】
意識するポイント① 明るさ
「HDR」機能をオンにするのがおすすめです。
HDR(ハイダイナミックレンジ)とは・・・明るい場所と暗い場所のどちらもきれいに写るよう自動で補正してくれる機能

意識するポイント② 構図

左の写真のように広い範囲で撮った場合、何もない道が目立ってしまいます。
それに比べて右の写真は、イルミネーションに近づき地面を移さないようにしています。また、右の写真は明るさを下げているのですがイルミネーションの光が強調され、人物も暗くなってシルエットになります。背景の一部になり雰囲気が出ます。
~明るさ調整の方法~
被写体を軽くタッチすると出てくる太陽マークを上下に動かすだけで明るさを調整できます。
【イルミネーションと人の場合】
ポイント① 立つ場所
イルミネーションと人を一緒に撮るときにうまく撮れないという人は、イルミネーションに対してどこに立つのかを意識してほしいです

左の写真のようにイルミネーションの前に立って撮ると、イルミネーションの光が逆光になってしまい顔の印象がどうしても暗くなってしまいます。それに比べて右の写真は、イルミネーションの光で顔を照らして明るく撮ることができます。
ポイント② イルミネーションの色
一緒に撮るイルミネーションの色も気をつけてほしいです。

左の写真は、イルミネーションの光が顔に当たっていますが緑の色が顔の印象を悪くしてしまっています。右の写真のように、顔の肌の色に近い白やオレンジ色のイルミネーションと一緒に撮るといいです。
【写真をより魅力的にする方法】
無料でダウンロードできるカメラアプリを使うだけで、同じ画角の写真でも全く違った写真に変身させることができます。

左上・・・加工前のオリジナルの写真
右上・・・ふんわり
左下・・・モノトーン
右下・・・キラキラ
アプリによってフィルターやキラキラの種類がさまざまなので、お好みのものを探してみるといいです。
アプリだけでなく、キラキラさせるフィルターを自分で作ることができます。
〇クロスフィルター〇

透明な下敷きにカッターで何本もの切り込みをいれたものです。
本数によって光の輝き方を変えることができるので、自分好みのキラキラ具合を調整できます。

今回紹介したポイントを押さえて、ぜひイルミネーションの写真を撮って楽しんでみてはいかがでしょうか。わたしの1枚にも、イルミネーションのお写真お待ちしております。
【出演 渡邉真弓さん】
女性のための写真教室 “allo?” 主宰
北海道カメラ女子の会代表
放送日 2020年12月24日(木)