今や「マスク」をするのが当たり前。それにより顔の筋肉が運動不足になっていると言います。その解消方法をフェイスニングインストラクターの上野孝美さんに教えていただきました。 (手鏡を使って行ってください)
私たちの顔には「表情筋」と呼ばれる約30種類の筋肉がついており、様々な表情を表しています。

しかし、その2~3割しか使っていない人がほとんどで、特にマスクで顔を覆うことで表情筋が怠けてしまっていると言います。筋肉は動かさなければ衰えてくるので、たるみなどの「顔の老化」を早めたり「無表情化」が進んだりします。
そこで、簡単にできる「顔の筋肉のトレーニング方法」を、3つのキーワードで紹介。(手鏡を使って行ってください)

■ 口輪筋(こうりんきん)
ここが衰えると一気に顔がたるみ、口角が下がることで「ほうれい線」や「への字口」の原因にもなります。
背骨を伸ばして顔を正面に、鏡は顔の高さに。

唇に力が入らない、外側に開かないという方は口輪筋の力が衰えているかもしれません。
毎日続けることで必ず力がついてきます。
これをゆっくり5回繰り返してワンセット。
1日2回続けると良いでしょう。
■ 舌筋(ぜっきん)
マスクをしていると口で呼吸をしてしまいがちですが、これが癖になると舌の力が衰えその位置が下がってきます。

舌は筋肉の塊で、200gくらい重さがあります。衰えてくると下に落ちて顔全体も下に下がり大きく見えてしまい「二重あご」の原因にもなります。
今回は一番シンプルな「小顔効果」が期待できるトレーニング方法です。

慣れてきたら10回ずつ、20回ずつと増やすことで効果もアップ。
舌筋を鍛えることで、鼻呼吸がしやすくなります。正しく鼻で呼吸することで、空気中の細菌やウイルスが体内に入りにくくなります。
■ 小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
小頬骨筋は上唇から目尻方向に頬を持ち上げるように使われ「頬のサスペンダー」と言われる筋肉。年齢とともに頬が間延びすることやほうれい線の予防にも効果が期待でき顔の若々しさを持続するためにも鍛えたい部分。

1日2回することをおススメ。
笑うことで脳が「楽しい!」と感じて幸せホルモン「セロトニン」を分泌させ、免疫細胞が活性化するという研究結果もあります。朝晩鏡をみてにっこりと頬をしっかり上げて笑っていただきたいです。

放送日 2020年7月29日(水)