NHK札幌放送局

あなたを詳しく知りたい ~候補者を知るために~

衆院北海道2区補選

2021年4月12日(月)午後0時22分 更新

“春の政治決戦”衆議院北海道2区補欠選挙。 4月13日の告示を受けて各候補者の「選挙運動」が始まります。

選挙区内では選挙カーが走り、スピーカーからは「@@@をよろしくお願いいたします!」と“ウグイス”と呼ばれる女性の声が響きます。(※男性の場合、政界では“カラス”と呼ぶことも…)

また、あちらこちらに掲示板が設置され、工夫をこらした各候補者のポスターが貼られます。
投票日前日までの選挙期間中は、午前8時から午後8時までの間、各候補者は街頭演説で支持を訴えます。
4月25日の投票日に向けて、まちは“選挙モード”に。そうした中、私たちは候補者を詳しく知るためにはどうすればいいか、まとめました。


身近な選挙ポスター 実は…

まず、最も簡単に候補者の情報にアクセスできるものとして「選挙ポスター」があります。各候補者が作成し、選挙管理委員会が設置した掲示板に告示後、貼ることができます。

今回の補欠選挙では、掲示板は地域の人口や面積に応じて、▽札幌市北区で314か所、▽東区で276か所のあわせて590か所に設置されます。各候補者はそれぞれの掲示板に1枚ずつ、決められた区画にポスターを貼ることができます。

このポスター。枚数や大きさには法律の規制があります。
このうち大きさについて、公職選挙法では「長さ42センチ、幅30センチを超えてはならない」と定めています。このサイズを超えるポスターは貼ることができません。
一方、形や材質は自由です。四角いポスターが一般的ですが、円形やひし形、極論すればハート型にすることもできます。
ところで、候補者全員のポスターがそろっていない掲示板も見かけます。
告示後、候補者本人やその選挙運動を支えるスタッフたちが掲示板にポスターを貼っていきますが、中にはすべての掲示板にポスターを貼りきれない場合もあります。
裏を返せば、掲示板にポスターをどこまで貼ることができるかは、その候補者の“組織力”を示すバロメーターにもなっています。
なお、選挙ポスターは破ったり勝手にはがしたりするとその候補者の選挙運動を妨害したことになり、公職選挙法で罰せられます。

ところで、選挙ポスターとは別に、告示前にもまちなかでポスターを見かけることがあります。
選挙の告示前は、「政治活動」としてポスターを貼ることができます。こちらには枚数の制限はありません。
いわゆる“2連ポスター”や“3連ポスター”と呼ばれるものが多く、政党の党首や著名な政治家、有名人などと一緒に写ることで知名度アップを狙っています。
また、演説会の告知をするため、その日時や弁士などが明記されています。

ここで、1つおさえておきたいのは、「選挙運動」と「政治活動」の違いです。
選挙運動は選挙の告示日から投票日前日まで、「みずからへの投票を呼びかける」目的で各候補者が行います。これに対して告示前の政治活動では「投票を呼びかける」ことはできません。
たとえば、選挙運動では候補者本人や運動員が有権者の自宅や職場を訪れて投票を呼びかける「戸別訪問」は認められていません。
選挙ポスターもそうですが、選挙の公平性を保つために選挙運動はより細かくルール化されているのです。


選挙公報 各世帯に

候補者の訴えを詳しく知るために活用できるのが「選挙公報」です。公職選挙法に基づいて道選挙管理委員会が発行します。
有権者がいるすべての世帯に届けられ、候補者の顔写真とともに経歴や訴えたい政策などが掲載されます。

新聞の見開きのようになっていて、候補者側が作成して選挙管理委員会に提出したものがそのまま掲載されます。ただ、ほかの候補者を傷つけたり特定の商品を宣伝したりすることは禁止されています。
今回の補欠選挙で選挙管理委員会は投票日2日前の4月23日までに、地元町内会などの協力も得て各世帯に選挙公報を届けます。
それまでに届かない場合は、地元の区役所に連絡すると個別に配布してくれるということです。
また、北区・東区の区役所、出張所やまちづくりセンターのほか、今回は新たに北区の「新琴似図書館」、東区の「元町図書館」でも見られるようにするということです。
さらに、道選挙管理委員会のホームページにも掲載されます。

12年に一度、統一地方選挙と参議院選挙が重なったおととし、道内では、選挙公報の配達をめぐるトラブルが相次ぎました。
4月の知事選挙では、十勝の幕別町で配達を委託された宅配業者が有権者のいる世帯の1割に配っていなかったほか、7月の参議院選挙では、札幌市厚別区で配達を請け負っていた男性が3000部以上を三笠市の山の中に廃棄していました。
万が一、選挙公報が届かなかった場合は、選挙管理委員会にお問い合わせください。


選挙期間中 放送でも…

選挙期間中、候補者はテレビやラジオを通じて政策や主張を訴えることができます。
この「政見放送」は、選挙運動のひとつとして公職選挙法で定められています。
今回の補欠選挙では、衆議院選挙の小選挙区同様に、国会議員が5人以上いるなど一定の条件を満たした「候補者届出政党」の候補者に限り政見放送を行えます。条件を満たしていない政治団体や無所属の候補者はできません。(※参議院選挙の選挙区や知事選挙ではすべての候補者が政見放送を行うことができます)
政見放送は、候補者本人が放送局に出向いてスタジオで収録するか、みずから制作したビデオを持ち込んで放送することができます。

持ち時間は各候補者1回9分で、内容は候補者本人に任されていますが、ほかの候補者や政党などの名誉を傷つけること、特定の商品を宣伝することなどは禁止されています。一方、聴覚に障害がある人のために、手話通訳をつけることもできます。
また、候補者の名前、学歴や職歴といった経歴などを紹介する「経歴放送」も選挙期間中に放送されます。こちらは候補者全員が行うことができます。
候補者から提出された経歴書に基づいて、1人30秒以内で放送されます。


候補者をもっと知ろう!

このほか、顔写真や政策を載せたビラを有権者に配ることができます。
今回の補欠選挙では、▽各候補者7万枚、▽候補者届出政党は4万枚を配ることが認められています。
街頭演説にあわせて道行く人に配る、新聞折り込みにして有権者宅に届ける、選挙事務所内や個人演説会会場に置いて持ち帰ってもらうといった方法がありますが、郵送やポスティングは認められていません。

一方、選挙運動用のはがきは、▽各候補者3万5000枚、▽候補者届出政党は2万枚を有権者にあてて出すことができます。
また、いまはインターネットを使った選挙運動も可能で、候補者は選挙期間中、ブログやツイッター、動画投稿サイトなどを使って支持を訴えることができます。有権者は候補者の情報をインターネットを使って“取りに行く”時代だともいえます。

このように、さまざまな機会や方法を通じて、候補者の訴えや人柄に触れることができます。また、NHKは今後も、今回の補欠選挙について有権者の参考になるような報道を展開していきます。候補者をもっと知って選挙への関心を高め、ぜひ、貴重な1票を投じてください。

報告 NHK札幌 臼杵良

チョイス 衆院北海道2区補欠選挙 トップへ


関連情報

衆院北海道2区補欠選挙 選挙ポスター掲示板の設置進む

衆院北海道2区補選

2021年4月6日(火)午前11時50分 更新

“春の政治決戦”衆院北海道2区補欠選挙 13日告示へ

衆院北海道2区補選

2021年4月12日(月)午後7時05分 更新

衆院北海道2区補欠選挙 投票日まで3日 期日前投票所増設

衆院北海道2区補選

2021年4月22日(木)午後4時48分 更新

上に戻る