NHK札幌放送局

#オンラインで旅してみた件

番組スタッフ

2020年6月5日(金)午後4時00分 更新

外出自粛でロケができない中、“旅しない旅番組”をやってみた!#ローカルフレンズ出会い旅 新年度第一弾は「オンライン旅」の挑戦から始まりました。(初回放送2020年5月31日)

ロケに行けない…

こちら、ほっとニュース北海道キャスターのせたちゅー。ニュース放送後、叫んでいたのは…

せたちゅー「旅したーい!!」

そう、外出自粛で大好きな旅に行けず、もやもやしていたんです。

”旅”というのはもちろん #ローカルフレンズ出会い旅 のこと。地元にディープな人脈を持つ人を #ローカルフレンズ と呼んで番組のプロデュースを丸投げ(!)しちゃうという番組です。
1月には道東を旅し、世界に羽ばたく素敵な人たちに出会いました。(番組立ち上げの経緯と道東の旅についてはこちら。)

めでたく2020年度も放送継続が決定!ローカルフレンズを募集したところ、3人のメンバーが名乗りを上げてくれました。
函館の文化を知り尽くした、フリーライターの「せいらさん」こと鈴木精良さん。
伊達市で電脳仏教という謎の活動をする、お坊さんの「おっくん」こと奥田正弘さん。
会社員DJとして、道東の音楽シーンを盛り上げる「しおさん」こと塩崎一貴さん。

さあ、いざ旅へ!と思っていた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大で、ロケに行けなくなってしまったんです…。
フレンズたちに相談したところ、道東旅の案内人、拓郎くんからある提案が。

拓郎くん「オンラインで、旅できないんですかね?」

この声に、応募してくれたフレンズたちも「今だからこそ前向きにチャレンジしている人たちを知ってほしい」と賛同!
落ちこんでいたせたちゅーもノリノリ。
ディレクター陣はというと、「そんなことができるのか…」という不安をちょっと抱えてはいましたが、ここはフレンズに乗っかる番組、一緒に挑戦することに!

こうして、パソコン画面を舞台に「旅しない旅番組」が始まったのです。

【函館】「風の人」が現れる!?

最初のローカルフレンズは、函館市のフリーライター、せいらさん。町のことをかれこれ10年取材している“文化系”ライターさんです。

世の中の暗いムードを吹き飛ばしてくれる「風の人」に会わせてくれるというのですが…

強い潮風を受けながら登場したのは、大学生のあんなさん(下沢杏奈さん)。
学生6人で、去年から古民家をリノベーションしたシェアハウス「わらじ荘」に暮らしています。自分たちが住む場所としてだけではなく「地域の人がワイワイ集まれる場所にしたい」と、いろんなイベントも企画してきました。

中に入ると…4月の寒い日なのに半袖の男の子が!料理が得意なわらじ荘住人のごうくん、ここで飲食店を開く予定だったのですが、コロナで延期に。でも、そんなことではめげない元気な姿で私たちを迎え入れてくれました。

さらに、あんなさんが「見せたいものがある」と案内してくれたのは、絵本が並んだ手作り図書室。地域の子どもたちに人気のこの図書室もコロナで閉鎖したのですが、新たにある“しかけ”を作ったそうなんです。それがこちら。(わらじ荘住人のさやかさんが寸劇に協力してくれました)

借りにきた人の気分に合わせて本を選ぶサービス、その名も手動図書館
格子越しに外とつながっているというわけです。

あんなさん
「3密を防がないといけなくなったので、図書室を開放できなくなり、外との接点をそれでも保ちたかったので」

軽やかに地域のつながりを生み出し、見ていて心がスッとするあんなさん。
だから「風の人」なんですね。

せいらさん
「春の風、春の香りを届けてくれる風の人ですね。これから新しいものが芽吹いていくなっていう予感を伝えてくれる人です」

「落ち着いたら会おうね」と、画面越しに約束を交わしました。
ちなみに、飲食店も図書室も、6月1日からオープンしたそうです!

【伊達】お坊さんが取り組む「電脳仏教」とは!?

つづいては、伊達市のお坊さん、おっくんとつながります。

袈裟を着てパソコンを持つおっくんに、「お坊さんがITを駆使しているって不思議な感じ…」とつぶやくせたちゅー。
すると、おっくんは「伝統にとらわれていると思われがちなんですけど、実は歴史をたどってみると、その時代の最先端の技術とか芸術とか新しいことを取り入れるのも仏教のスタイルなんですよ」とのこと。
そんなおっくんが、ピンチをチャンスに変える「電脳仏教」の世界を案内してくれます。

まずは130年の歴史あるお寺の中へ。天井やご本尊に細やかな装飾が施された立派な本堂です。
この場所で毎月のように開いていた「法要」は、地元の人たちの交流の場になっていましたが、コロナでことごとく中止になってしまいました。
そんな中、「リモート法要」なるものを始めたとのこと。

仕掛け人は、清水町の住職、永田弘彰さん。おっくんが頼る兄貴分のお坊さんで、これまでに法話を漫才で伝えるなんていう面白い取組みもされてきました。
「お寺として、僧侶としての役割も試されていく時期になる」と思った永田さん、なんと、YouTubeで法要の動画を配信しはじめたんです。

全道16のお寺がオンラインでつながり、「南無阿弥陀仏」を唱えた動画。檀家さんや地域の人も一緒に読めるよう、お経の文字も合わせて出てきます。
配信を始めたところ、高齢の檀家さんが「孫と一緒に見たよ」という声も届きました。北海道のいろんな場所で、気持ちがひとつにつながったんですね。

永田さん
「みんな厳しい状況だけれど、一人一人が声をつないでいって、最後に合掌したときはぐっときました。数珠も一粒一粒つながっていて、一つじゃ数珠として成り立たないので、まさにこの光景ができたなと思っています」
おっくん
「これだけ広い北海道で、お坊さんみんなが集まれる機会はなかなかない。コロナで『じゃあオンラインでやろうよ』という気運が高まって、それが実現できたことが、今後北海道の未来につながっていくことになると思います」

【中標津】自粛中なのに「騒がしすぎる居酒屋」!?

最後の舞台は、道東の中標津町。会社員DJのしおさんが「騒がしすぎる居酒屋」に連れていってくれるといいます。

「自粛中なのに騒がしい居酒屋って…?」といぶかしがるせたちゅーに、「自粛中っていうのがミソになるかもしれないですね」としおさん。
町の中心部で居酒屋を営む、江西浩太郎さんにつないでくれました。

店内に入ると、営業自粛でお客さんはゼロ(5月下旬から再開しています)。
騒がしい様子はなさそうですが?

「最近の騒がしい準備しますのでちょっとお待ちください」と謎の言葉を残し、店の奥へ消えた浩太郎さん。次の瞬間…

サングラス姿で登場!実は浩太郎さん、日本全国ご当地ラップ選手権で2位になったこともある実力派レゲエアーティスト
コロナショックを機に、居酒屋をレコーディングスタジオにしちゃったんです!
お店が休業中だから、大きい音が出せてレコーディングもできる。だからさわがしいんですね。

外出自粛中には、寿司を握りながらラップを歌った動画を撮影し、音楽仲間のしおさんと一緒に配信。「落ち込んでいる時こそおいしいものを食べよう」というメッセージを込めました。

しおさん
「浩太郎さんの底抜けた明るさっていうのが、ローカルには絶対必要だし、今だからこそみんなに伝わるんじゃないかなと」

これを聞いて、暗いニュースを伝えることが続いているせたちゅーが「僕もエールがほしいな」とぽつり。
すると、二人から粋なプレゼントが。なんと、番組にオリジナル曲を作ってくれました

実はこの曲、一日だけで作ってもらい、収録中に完成させてもらったんです…ディレクターからの無茶ぶりを受けてもらったお二人に感謝です。
ちなみに、タイトルの「逆境エール」はせたちゅーが考えました。

浩太郎さん
「みんな落ち込んでいますけど、それに負けない言葉とか映像とか音楽で、もっとちがうものを伝染させていったら、僕らも早くみんなで笑顔で会えるんじゃないかと思います」
せたちゅー
「浩太郎さん…泣きそうになりました」

初めはどうなるかと思ったオンライン旅。でも実際に旅してみると、出会ったみなさんの元気に私たちのほうが勇気づけられました。
「みなさんと会う」という約束を果たせる日を、楽しみにしています!

#ローカルフレンズ出会い旅 まとめページはこちら

(2020年6月5日)

関連情報

縄文体験 石おので木を切ってみた 前編

番組スタッフ

2021年7月6日(火)午後4時50分 更新

縄文体験・真冬の竪穴住居に泊まってみた 前編

番組スタッフ

2021年4月27日(火)午後6時00分 更新

デジタル担当のおすすめ!かわら版 6/17版

番組スタッフ

2021年6月17日(木)午後4時07分 更新

上に戻る