アイヌの人たちが日々の暮らしの中で使っていた衣服や生活用品などを紹介する特別展が、北海道博物館で開かれています。
この特別展は、アイヌの人たちが主に明治から昭和にかけて使っていた「モノ」を通して生活と歴史を知ってもらおうと北海道博物館が企画し、会場には衣服や小物入れなどおよそ350点が展示されています。
このうち、樺太アイヌの衣服はサハリン南部で研究者に売却されたものです。

使っていた男性の写真や住んでいた集落の写真などもあわせて展示されていて、当時の暮らしをうかがうことができます。
また、儀式で使われる道具、木幣の展示では、作った人にまつわる親族の話も紹介されています。

北海道博物館の大坂拓学芸主査
「今回の展示は、いつごろ、どの地域で、誰が使っていたか分かるものを中心に選び、使った人たちが生きていた時代のことも紹介している。文化的な魅力のもう一歩先にあるものをみてほしい」
この特別展はことし12月12日まで、札幌市厚別区の北海道博物館で開かれています。月曜日は休館です。