力強い突っ張りを武器に先場所一時優勝争いを演じた道産子力士の一山本。好調の秘訣は一人暮らし!
リモート取材でなんと、自宅を見せてくれました!
(取材:高山 大吾)

夏場所の一山本は、持ち味の突っ張りがよく出て初日から5連勝。10日目には幕内で最も速く勝ち越しを決め、一時優勝争いの先頭に立ちました。その好調の裏には、ことし4月から始めた一人暮らしがありました。
潜入!幕内力士の一人暮らし
リモート取材で一人暮らしの部屋を快く見せてくれた一山本。
入門以来、他の力士たちと一緒に部屋で暮らしてきましたが、念願の一人暮らしでリラックスできている様子。いつも、ぐっすり眠れているというダブルベッドです。

その寝室にはなんと若隆景のサインが書かれたタオルが飾ってあります。
「一山本 このサインが書かれたタオルを見ながら寝ています。やっぱり優勝力士なので」
と自分も優勝することを夢見て眠りについているようです。

さらに、相撲部屋で夕食のちゃんこを食べたあと、自宅でも夜食を作るという一山本。
こちらのキッチンで、アヒージョやキーマカレー、筑前煮などを自分で作って食べています。

一人暮らしを始めてから5キロ体重が増加し、今では148キロになりました。
「一山本 なるべく健康に気を遣いながら、自分の好きなもの食べているから太ることができている。
前に出る相撲も多くなってきてはいるので、体重が増えたのは良いことかなと思います」
相撲の幅を広げる四つ相撲
先場所は課題も見つかりました。初めて三役以上の力士と戦った終盤戦で5連敗。
突っ張りだけでは、上位では通用しないと感じました。

上位と当たっても勝ち星を重ねるために一山本は相撲の幅を広げようとしています。
相手と組み合う四つ相撲も磨いているのです。

「一山本 基本は突っ張る相撲なんですけど、右四つをとれるように稽古してきました。立ち合い突っ張って押し出すときに右を差して寄り切るという相撲を目指してやっています」
体重も増え、新たな攻めも覚え始めた一山本。
夏場所の優勝争いの経験を糧に、幕内で初の2ケタ勝利を目指して猛暑の名古屋に向かいます。
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