NHK札幌放送局

シラベルカ#17 札幌の新ランドマークを探せ!

シラベルカ

2020年7月29日(水)午後6時35分 更新

みなさんの疑問を調べるシラベルカ!今回のテーマは、大通公園、テレビ塔、時計台に次ぐ札幌の新しい観光名所について。調査班は、札幌の街を深く知る達人とともに、「シラベルカ的札幌新ランドマーク」を探しに街に出ました。たどりついた名所とは?結果報告です!

今回調査する投稿はこちら。

50代の男性
観光都市札幌のランドマークといえば、「時計台」、「テレビ塔」、「大通公園」が数十年変わらぬ不動の定番。 しかし、これからの観光のあり方としてイメージ戦略は大変重要だと思います。札幌も新しいランドマークが必要な気がします

この3つ以外に札幌のランドマークになりそうなものって何でしょうか。調査をするのは、札幌に住んで3年目の佐藤海志カメラマン(24)です。しかし、3年目では、まだまだ札幌のディープな部分は見えません。そこで、まずは、街に出て札幌の人たちに聞いてみます。


札幌といえば、やっぱり

子どもを連れた夫婦、女子高生におばあさん、そしてサラリーマンのおじさん…佐藤カメラマンは大通公園を歩く人たちに次々と声をかけていきますが、やっぱり出てくる答えはおなじみのビッグ3。それ以外には何かありますか?

「うーん、あまりないですね。住みやすいけど」
「ずっと札幌いるけど、観光地はよくわからないんだよねえ」

札幌に住む皆さんにとっても、なかなか難しい質問のようです。


これからの観光のキーワードは

それでは、観光に詳しい専門家に聞いてみようと、佐藤カメラマンは旅行情報誌「じゃらん北海道」の吉原壮登編集長を訪ねました。

吉原編集長は、これから求められる観光のあり方を教えてくれました。そのひとつが、最近の新型コロナウイルスによる影響です。人が密集する場所を避けようと、これまであまり注目されなかったスポットに目が向くようになるのではないか、といいます。
なかでも

「都心を離れた郊外で楽しめるスポットが、個人的に注目ですね」

というひと言に、佐藤カメラマンは鋭く反応。
そうか!都心ばかりではなく、郊外にまで目を向けたらもっとたくさんの魅力的なものが見えてくるのではないか。
どうやら、重要なキーワードとして「郊外」が浮かび上がってきたようです。


達人たちの郊外のオススメは

では、札幌の郊外をよく知っていそうな街の達人たちにおすすめの郊外のスポットを紹介してもらいましょう。
まずは、「北海道観光マスター」の資格を持つタレントの喜多よしかさんです。

喜多さんに案内されて車に乗ること40分、南区の真駒内滝野霊園に到着しました。一面に広がるラベンダーに、なるほど、これは北海道らしくてすてきな場所だと思ったところ…

「私のおすすめはラベンダーだけではないんですよ」

と喜多さん。
え、どういうことですか?ラベンダー畑をどんどん奥に進んでいく喜多さんについていきます。
そして、暗いトンネルに入ったかと思うと、目の前に大きな大仏が!しかも、頭の部分だけ地上に出ている珍しい姿です。

これはいったい?

喜多よしかさん
「これは頭大仏といって、4年前に世界的な建築家の安藤忠雄さんが設計した空間なんです。ラベンダー畑の中に大仏の頭がぽこっと出ている非現実的で不思議な光景、そして礼拝堂の中から大仏を見上げたときに感じる迫力と厳かな雰囲気、こうした2つの面をぜひ皆さんにも味わってもらいたいです」

たしかに、これはほかでは決して見られない、郊外に現れた新しい見どころといえそうです。佐藤カメラマンも不思議な感覚にとらわれたようです。


忘れられた歴史遺産

続いて訪ねた達人は、マニアックな情報満載のタウン情報誌「O.tone」(オトン)の編集デスク、和田哲さんです。

和田さんが紹介してくれた郊外のスポットは、南区の真駒内屋外競技場(真駒内セキスイハイムスタジアム)。
1972年に札幌オリンピックの開会式が行われた施設で、そこに誇りを感じる札幌市民も多いかもしれません。しかし、この歴史的にも大切な場所が、木に隠れて周囲から気づかれないほど目立たないというのです。

どういうことでしょうか。

和田哲さん
当時としては珍しく、森の中に溶け込んで威圧感を与えないというコンセプトで作られたスタジアムなんです。地形をうまく利用し、中を掘り込んで作ったので、外から見ると立木よりも低いんですよ。しかし、自然に溶け込むというコンセプトが成功しすぎたために目立たなくなり、市民からも忘れられてしまったんですね。

なんと、当時の先進的な取り組みで、建物だけでなく、記憶まで森に埋もれてしまったということでしょうか。ちょっともの悲しさも感じる歴史遺産ですが、現地では外からでも当時の聖火台を確認することができるそうです。来年の東京オリンピックに向けて気持ちを高めるためにも、一度探しに(?)行くのもよいかもしれません。


進化し続ける郊外

最後は、「郊外」のキーワードを教えてくれた、「じゃらん」の吉原編集長です。
編集長おすすめの郊外スポットは、ズバリ定山渓!
定山渓といえば、すでに温泉などでよく知られた観光地ですが、今も進化を続いているといいます。そのひとつが、「定山渓ネイチャールミナリエ」という4年前から毎年行われている期間限定のイベント。温泉街の散策路や自然の渓谷をイルミネーションやプロジェクションマッピングで彩るパフォーマンスを楽しむことができるそうです。

提供 定山渓観光協会(画像はイメージです)

このイベント、光の量を増やすなどして、温泉以外の魅力も年々高めているそうです。なるほど、訪ねたからには楽しみは1つでも多い方がいいですよね。


街の宝を探して

調査を終えた佐藤カメラマン。
テレビ塔や時計台ほど知られてはいないけれど、それぞれに特色があるスポットが札幌の郊外にいくつも眠っていることに驚き、こうした見どころを秘めた札幌の奥深さにあらためて感心したようです。
知られざる見どころは、まさに街の宝。市内に眠るお宝をひとつひとつ見つけて知らせていくことが、観光都市札幌の魅力をさらに高めることにつながるのではないでしょうか。

(取材 札幌放送局 佐藤海志カメラマン/工藤嘉宏ディレクター)


#シラベタヨ動画 はこちら↓

放送の動画はこちら↓


シラベルカ トップページへ

関連情報

シラベルカ#9 100万ドルの夜景が暗くなっている!?噂の…

シラベルカ

2020年5月29日(金)午後2時50分 更新

シラベルカ#20 夕焼けの色って場所による?

シラベルカ

2020年8月25日(火)午後7時01分 更新

シラベルカ#25 水道民営化 調べてみたら…

シラベルカ

2020年10月13日(火)午後4時35分 更新

上に戻る