オホーツク海側の斜里町で、ヒグマが身を隠す草を刈り取り、住宅地への出没を減らそうという取り組みが行われました。
この取り組みは、斜里町ウトロにあるホテルが去年から行っていて、18日は、ホテルやヒグマの保全や管理をしている知床財団の職員などおよそ40人が参加しました。

参加した人たちは、警戒心の高いヒグマが身を隠しながら移動しづらくなるよう、住宅や道路の周辺に生えている草を草刈りばさみや鎌で次々に刈り取っていました。
世界自然遺産・知床にある斜里町は、世界的にも高い密度でヒグマが生息していて去年は800件以上の目撃情報がありました。
参加した北見市の大学院生は「環境保護に興味があるので知床のヒグマが守れると聞いて参加しました。腕がぷるぷるになりましたが楽しかったです」と話していました。
取り組みをしている「北こぶし知床ホテル&リゾート」の村上さんは「知床ではヒグマの駆除や海洋ゴミなどたくさんの問題を抱えている。私たちの取り組みが多くの人にも伝わってほしい」と話していました。
2021年6月18日