NHK札幌放送局

コロナ“検診控え” 医師は…  #ナットクとかち

十勝チャンネル

2021年1月6日(水)午後3時55分 更新

ナットク!とかちch「私困っています 新型コロナウイルス」をテーマに、新型コロナウイルスをめぐる十勝の皆さんの疑問や困りごとにこたえるコンテンツを目指しています。

今回の取材のきっかけは薬局に勤務する40代の男性から番組にいただいた、こちらの投稿です。

男性(40代)
「コロナウイルスのせいで、病院での検査も自粛している人が多くいます。検査を受けて初期で見つかれば助かる命が、ウイルスが優先になり検査を受けない方がいらっしゃるのは、非常に良くない状態だと思います。正しく恐れて、しっかり必要な検査を行ってほしいと思います。
十勝の皆さんに情報発信していただけたらありがたいです。どうぞよろしくお願い致します」

感染への不安から医療機関での検査を控える“検診控え”という動き。街の人に聞いてみると十勝でも起きていることがわかってきました。その現状を帯広市の医療機関で取材しました。

“検診控え”現状は

帯広市内のクリニックの院長、瀧澤 初 医師です。瀧澤医師は、東京の国立がん研究センターでも経験を積んだ、内視鏡のがん検診の専門医です。

新型コロナウイルスの流行による検診控えの現状について聞きました。

とかち消化器内視鏡クリニック 瀧澤 初 院長
「患者さんからは『検診が始まって、行くタイミングを見計らっているうちにコロナがだんだん広がってきてしまって、さらに行けなくなってしまった』という声を聞いています」


“検診控え”懸念されるのは…

がんなどの発見の遅れにもつながりかねない「検診控え」。
イギリスの研究機関などが発表した論文によりますと一般的ながんでは、医師の診断が3か月遅れると、大半の年齢で10年後の生存率が10%以上減少する可能性があるとしています。

瀧澤 初 院長
「去年だったら内視鏡手術でとれたかもしれない胃がんが、1年たったことで外科手術になるケースは経験したことがあります。見つかった時に“もう1年早ければなあ”と」


生活習慣病の発見にも

影響が懸念されるのはがんだけではありません。瀧澤医師は、多くの人がかかる危険性がある生活習慣病の早期発見にも健康診断は欠かせないと指摘します。

瀧澤 初 院長
「高血圧や高コレステロール、初期の糖尿病などに関しても自分ではまったく症状がない人が多く、検診を受けて初めて見つかるケースも多いです」


“必要以上に恐れないで”

瀧澤医師によりますと医療機関では、消毒の徹底はもちろん、受け入れ人数を制限するなど感染対策を徹底しているということです。新型コロナウイルスを必要以上に恐れないでほしいといいます。

瀧澤 初 院長
「病院に行くと感染してしまうのではないかという患者さんの気持ちもよく分かります。しかし、検診を先延ばしにすると、せっかく1年前に見つけられるチャンスを1年先延ばしにするということになりますので、できればことしの検診はことし受けてほしいと思います」


取材した佐藤恭孝記者は
ふだんでもつい忘れがちになる健康診断。まして新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、受診を先延ばしにする人の気持ちはよく分かります。
ただ私の知人にも、まったく自覚症状がなかったのに、健康診断をきっかけにがんが見つかり、早めに治療できた人がいます。その知人が後になってしみじみと「健康診断なんて形式的なものだと思っていたが、意外に大切なんだな」と話していました。
健康を守るという意味では、新型コロナウイルスへの感染対策も健康診断も同じ重みを持ちます。「ことしの検診はことし受けてほしい」。瀧澤医師の言葉が耳に残りました。


2021年1月5日放送

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