東京オリンピックの聖火リレーが13日から北海道で始まりました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公道でのリレーが中止され、1日目の13日、白老町のウポポイで点火セレモニーが行われました。
北海道内の聖火リレーは当初、13日と14日の2日間で200人あまりの聖火ランナーが道内18の市と町をつなぐ予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が今月20日まで延長されたことを受けて、公道でのリレーがすべて中止されました。
その代わりのイベントとして1日目の13日は、ゴール地点に予定されていた白老町にあるアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」で、点火セレモニーが行われました。

セレモニーでは、初日に走る予定だった聖火ランナー全員の名前が読み上げられました。
続いて、聖火ランナーを代表してウポポイの職員の山道ヒビキさん(32)が、「オンカミ」と呼ばれるアイヌ伝統の拝礼の動作にならい、点火されたトーチを3回上下させて聖火皿に聖火を移しました。
山道さん
「北海道や日本にはいろいろなルーツを持つ人がいることを伝えたいと思っていました。みなさんの思いを込めてオンカミとともに点火しました」
2021年6月13日