NHK札幌放送局

直木賞に西條さん(池田町出身)

ほっとニュース北海道

2021年1月22日(金)午後4時00分 更新

20日、池田町出身の西條奈加さんの時代小説「心淋し川」が直木賞に選ばれ記者会見で「出身地の十勝に非常に愛着がある」と話しました。地元は喜びに包まれました。

帯広市の書店に西條さんコーナー

帯広市にある喜久屋書店帯広店では、西條奈加さんの作品を集めた臨時の特設コーナーを21日、急きょ設けました。
受賞作の「心淋し川」は、20日の直木賞の発表直後に購入する人が相次ぎ、すぐに売り切れたということで、コーナーに本を並べることができなかったということです。

書店には21日も、受賞作を購入しようとおよそ60キロ離れた大樹町から訪れた男性もいて、「十勝の人の受賞はうれしいです。きょうは売り切れでがっかりしましたが、また買いに来たいです」と話していました。
書店では現在、出版社に発注しているということですが、入荷は1月下旬ごろになるということで、入荷後に改めて本格的な特設コーナーを展開したいということです。

喜久屋書店帯広店 礒野あかねさん
「きのう(20日)は2〜3時間ほどで売り切れてしまいました。作品の中でも十勝を感じることができるので多くの人に読んでほしいです」

池田町がワイン贈る

西條奈加さんの出身地・池田町は、受賞を祝福しようと町特産のワインとお祝いのメッセージを21日、西條さんに送りました。
贈られたのは1.5リットルのマグナムボトルのスパークリングワインと町内で生産されたぶどう「山幸」を原料にした最高級の赤ワインの合わせて2本です。
役場庁舎の1階には受賞を祝う横断幕も掲げられました。

池田町の安井美裕町長は帯広三条高校で西條さんと同じ学年だったということで、「面識はありませんが同じ学びやで過ごした人が受賞したことに縁を感じています。暗い話題が多い中で笑顔と勇気をもらいました」と話していました。
また、受賞作の「心淋し川」については、「江戸のそれぞれの人の生活がとても心に染みる話でした」と感想を話していました。

安井町長
「スパークリングワインはお祝いの席で皆さんと飲んでほしいし、赤ワインは5年10年とさらに熟成させて楽しんでほしい」

札幌の書店では

札幌市豊平区にある書店「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」では、今回の直木賞を含めて、北海道出身の作家の作品や、北海道が舞台になった小説が立て続けに受賞していることから、特別に設けたコーナーでアピールしています。
コーナーでは、今回、選ばれた西條奈加さんの「心淋し川」をはじめ、前回、受賞した浦河町出身の馳星周さんの「少年と犬」、さらにアイヌが題材となった前々回の受賞作「熱源」が並べられています。また、映画化されて話題になった8年前の直木賞受賞作「ホテルローヤル」など、釧路市出身の桜木紫乃さんの作品などもそろえています。

札幌市に住む50代女性
「北海道にゆかりのある作品が受賞するのはうれしい。手に取って読んでみたいと思いました」
コーチャンフォーミュンヘン大橋店 林隆治マネージャー
「これまでも北海道の作家や、北海道が舞台の面白い作品はあったが、3作続くのは初めてだ。1つだけなら埋もれてしまうものも、たくさん出ているのでアピールできるし、誇らしくも思う。とにかくうれしいというのがいま一番感じている気持ちです」

西條さんは直木賞受賞の会見で、本を手にとってくれる人たちに、こうメッセージを送っています。

西條奈加さん
「小説は、読者に読んでもらって初めて完成するものではないかなと思っています。この場を借りて、読者のみなさまにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」

2021年1月21日

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