NHK札幌放送局

環駒編2週目 森から音楽を届ける妖精

ローカルフレンズ制作班

2021年11月10日(水)午後6時51分 更新

こんにちは。11月ひと月の間、道南・駒ヶ岳の周辺(環駒エリア)に滞在・取材しているディレクターの牧野千里です。前回は七飯町大沼から小学生の活動をご紹介いたしました。今回は視聴者の皆さんのアンケートの結果を受け、“森の妖精”を探します!

目指すは“森の妖精”

…ということで、ローカルフレンズ鍋谷さんの案内のもとやってきたのは駒ヶ岳の麓にある森町の一軒の住宅。“森”とは「森町」のことだったんですね。

ここに本当に妖精がいるのか?半信半疑でちかづくと・・・
住宅からかすかにギターの音色が。早速お邪魔することに。

私たちを出迎えてくれたのは、佐々木唯菜さん。森町生まれの27歳です。
鍋谷さん曰く、彼女こそが妖精の1人とのこと!1人ということは複数いるのかしら?と疑問を胸に家に入ると、そこに、さらに二人の妖精がいました!

実はこの妖精は、きょうだいなんです!

姉、唯菜さん(27)
双子の妹、優菜さん(27)
弟、颯太さん(21)

きょうだいで「シブリングス」というバンドを組んでいます。
家の中はまるで音楽スタジオ。

楽器や音響機材が所狭しと並んでいます。
彼らは、この森町を拠点に音楽活動をしています。
幼少期から仲の良かった3人は、地元のお祭りやカフェで音楽を披露。地元の隠れた人気者だったそうです。

しかし、姉2人の進学をきっかけに離れ離れになってしまったそう。

唯菜さんと優菜さんが地元を離れて気がついたのは、自然の豊かさや空気のおいしさ、そして町の人たちの暖かさだったといいます。

「家の窓から駒ヶ岳が見えて、夜には満天の星空が見られる贅沢さを森町を離れて初めて気がつきました」
そう語る2人。

大学卒業後は札幌で就職しましたが、どうしても森町のことが忘れられず今年の4月再び2人は地元に戻ります。

日常の中に自然があるからこそ生まれる音楽

3人は、日々自然の中に身を置くことで、「この自然を音楽にして届けたい」と思い、7月からは仕事を全て辞めて本格的に音楽1本で活動をしています。
長年大手レコード会社でディレクターとして活躍され、今は大沼に暮らす小山隆信さんの指導を受けながら、メジャーデビューをめざしています。

窓から見える風景の移り変わりが、音楽の源になるという3人。

唯菜さん
「いつも駒ヶ岳を眺めながら、音楽を作っています。3人で、あーでもないこーでもないと言いながら楽曲を作るのはとても楽しいです」
優菜さん
「唯菜は楽器もできないし楽譜も読めないからインスピレーションで歌う。私と颯太が唯菜の脳内にあるコードを探らなきゃいけないんです。もう大変!」
颯太さん
「そうそう。突然僕らでは想像できないような転調するしね。聞き取るのは大変だけど、それもまた楽しいですね。いい刺激になってると思います」

そう語る3人。本当に仲がよく、見ているだけでとても微笑ましくなります。

“子どもが戻ってきて地元を盛り上げてくれる…こんな幸せなことはないよ”

きょうだいの“1番の応援者”が父の広司さんです。実家をスタジオに改装されても、連日朝から晩まで歌い続けられても、一切文句を言わずに笑顔で3人を支えています。

広司さん
「こんな嬉しいことはないですね。私の大好きな森町を、子どもたちが盛り上げようと活躍してくれる…ホント嬉しいです」
優菜さんの娘で、初孫の音楓ちゃんを抱えながらニコニコ笑顔で語ってくれました。

きょうだいは今、地域の人を招いてより本格的なライブの開催を企画中。
「この地で生まれ、この地で奏でられる音楽をたくさんの人に届けたい。」来月(2021年12月)には初のワンマンライブが決定しているそうです。

優菜さん
「都市にいなからこそ伝えられる音楽は沢山あります。大好きな森町の自然の豊かさや暖かさを、一人でも多くの人に、私たちの歌から感じてもらいたいです。」

森(町)の妖精シブリングスが発信する音楽。
これから、どんどん広がっていきそうだと私は感じました。

2021年11月10日



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