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学生意識調査と団体インタビューへ 座談会② 【投票率考えてみた。】

  • 2021年10月28日

今週末に迫る衆院選に合わせて、北海学園大学の学生の皆さんとNHKの若手職員で発足したプロジェクト「投票率考えてみた。〜Z世代が主役の未来〜」。 選挙や政治に対する本音から、若い世代が政治参加しやすい未来を一緒に考えていくための話し合いを重ねています!1回目の座談会の内容はこちらの記事をご覧ください! 

「座談会①前編」
「座談会①後編」

今回は、座談会の2回目。

それぞれの班ごとに、具体的にどんな活動をしていくのかを集まって話し合いました!

この記事では、2つの班のうちの1班に密着。

前回の話し合いでは、プロジェクトでやりたいこととして、

▼北海学園大学の学生に選挙に関するアンケートを行う
▼若い世代の政治参加のために活動している団体にインタビューを行う

以上2つの取り組みがあげられていました。

学生意識調査!投票に関するアンケートを実施!

アンケートを実施するうえで、誰を対象とするか…。

目をつけたのは、学生たちの学び舎「北海学園大学」!およそ8000人の学生を抱える総合大学で、プロジェクトに参加する学生が所属する法学部以外にも、文系・理系の様々な学部が。ならば、大学内だけでも政治との距離が様々に異なる学生たちから意見を集めることができるはず!コロナ禍で行動が制限される状況下であることも踏まえ、若年層の投票への考え方を調査する上で、大学内でのアンケートが良いのではないか…。

ということで、学生たちが同じ学生たちに意識調査アンケートを実施することが決定しました!

アンケートの項目を決めていく際には、「投票をしたことがある」あるいは「投票に関心がある」という学生は少数派なのではないか、という仮定のもと、「今後、投票のカタチがどういったものになれば、より投票したくなるのか」という視点で質問項目を決めていきました。

▼学校および職場で投票できる
▼WEB上で投票できる
▼誰でも郵便で投票できる
▼投票すると景品がもらえるなど…。

投票がより身近でリーズナブルなものとなりうる方法を考えて、回答の選択肢に。

このうち「職場・学校投票」に関連して、大学のキャンパスで新型コロナのワクチン接種が実施されたことを考えると、キャンパスでの投票も可能なのではないか、という意見があがりました。

学部・学科ごとに偏りがでるのではないか。

下級生の中には2019年の参院選のときに選挙権がなかった学生がいると思われるが、そうした学生たちに何を聞くのか。

様々な想定をしながらアンケートの項目を固めていく学生たち…。

アンケートは学生にとってもっとも手軽で慣れているオンラインで行うことに。

知り合いや友人を通じての拡散に加えて、教授陣にもサポートをいただくことになりました!

アンケートは結果を集計・分析して、その内容を踏まえて投票行動につながる改善点を学生がレポートとして提案する形をとっていきます。アンケートの結果は後日公開します!

若者の政治参加を呼びかける団体にインタビューしてみよう!

また、先んじて若者への政治参加を呼びかけている団体に取材をしてみたい、という声もあがりました。学生が提案した具体的な団体は・・・。

▼「日本若者協議会」
▼「NO YOUTH NO JAPAN」

「日本若者協議会」は若い世代の声を政治に届け政策に反映させようと、与野党を問わず働きかけを行っている若者団体です。ホームページを見てみると、例えば若者の政治参加に関する法律の策定に向けて、政党に要望書を提出するなど、若者のコミュニティにとどまらず大人たちを巻き込む力と、行動力のある団体といった印象でした。

「NO YOUTH NO JAPAN」はSNSでの情報発信に力をいれているのが特徴。インスタグラムでは、政治に関する情報を一枚絵として投稿。見やすくまとめられ、ビジュアルに左右されやすい若者をうまく取り込むことができる良い事例として、ぜひ話を聞いてみたいという意見が出ました。

それぞれの団体に聞いてみたいことは・・・。

▼どういった活動をしているのか
▼どうしたら若い世代の投票率が上がると思うか
▼いまの活動の課題と、達成したい目標

今後、下調べを進めた上で、それぞれの団体にオンラインインタビューを行うことが決定しました!こちらの様子も、今後記事化していきます。お楽しみに!

NHK記者の目
今回の活動では、意見を持ち寄り具体的な活動を決めることができました。学生へのアンケート調査ではどんな結果になるのでしょうか。私自身の学生時代を振り返ってみると、所属するコミュニティには、発展途上国の支援、地方活性化、性の多様性など様々な社会課題に興味のある友人がいましたが、そこから政治や選挙の話をふってみたり、話の中で出たりすることはありませんでした。誰もが持っているであろう、社会への疑問、社会がより良くなってほしいというポジティブな思いが、どうしたら政治への歩み寄りにつながるのか、学生の率直な意見から記者としても学びたいと思っています。
また、オンラインインタビューを行う団体の選定では、若い世代の感覚が存分に生かされました。例えば、記事で触れた「NO YOUTH NO JAPAN」さんは、学生の1人が「これいい!」と見せてくれたものでした。様々な問題をテーマに扱っていますが、一目見ただけでぱっと情報が伝わるため、何行にも連なった文章を見ただけで読む気が失せてしまう…といった気持ちになりにくいほか、気軽に友人にシェアできるのもいいなと思いました。例えば、NHKでも取材の厚みを生かし、取材内容をインフォグラフィックにして視覚的に見せるのはどうでしょうか。特に長期的な内容だと、これまでの経緯を視聴者が知りたくても情報を集めたり整理したりするのが大変です。内容をより詳しく知りたい人のためには補完情報として記事を添付するなど、こうした取り組みができたら面白そうだと感じました。

この記事を書いた人

NHK札幌放送局・前嶋紗月
事件取材を担当し現在、自然科学や医療を中心に取材しています。
北海道に来てから馬が大好きになりました。乗馬をたまに行います。

2021年10月27日

投票率考えてみた。〜Z世代が主役の未来〜

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