北見で活動する社会人バスケットボールチームが、11月26日から開かれる全国大会に出場します。
メンバーは全員40歳を越えていますが、仕事終わりに集まって猛練習を重ねています。
初の全国大会に挑むチームの姿を取材しました。(北見放送局 技術部 菅井紀彦)
『大将!今度、全国大会に出るんですよ!』
「へー。そりゃすごいね。それで大会はいつなんだい?」
こんなやりとりがあったと記憶しています。
彼らに出会ったのは、10月初旬。飲食店のカウンター席で隣どうしになったのがきっかけでした。
聞けば社会人バスケットボール全国大会40代の部に、北海道代表として出場するとのこと。
私も同じ40代として頑張る彼らの姿を、そして全国に挑むチームの姿を取材することにしました。
北見籠球会
北見市を拠点にする社会人バスケットボールチーム、北見籠球会(きたみろうきゅうかい)。
20代~50代で構成され、週に2回、仕事終わりに学校の体育館で練習をしています。


身長190cm近いセンターを軸に、インサイドから仕掛けていくプレーが特徴だと言います。
取材に同行したバスケット経験のあるスタッフも「40代でこの動きは信じられない・・・」と、レベルの高さに驚きを隠せない様子でした。
40代は体力の曲がり角?
仕事に打ち込みながら、大好きなバスケットボールを続けてきたメンバーたち。それでも40歳を過ぎて体力的に厳しさを感じることが多くなったと言います。

山下広祐さん(ラーメン店勤務)
「技術はそんなに上がることはないですけど、体力は落ちていく一方ですね。膝のケガも何回かしていますが、痛い痛いと言ってたら何にもできないですし。みんな体は痛いと思いますが、ケガと付き合いながらやってます」
チームを支える一体感
40代チームの自慢はベテランならではの一体感です。
年を重ねたからこそ、何でも言い合える関係が強さになっていると橋本さんは言います。

橋本正暁さん(常念寺・副住職)
「バスケットのことに関しては、なるべく思ったことを伝えてくれる人が多いと思います。みんな、勝ちたい・上手くなりたいという思いがあるので、自分のダメなところは耳をふさぎたくなることもあると思いますが、その言葉を糧に一生懸命練習しています。バスケットが好きっていう思いが、一体感の一番底を支えているのかなと思います」
まずは1勝、そして全国の頂点へ
選手兼ヘッドコーチの志賀さんは、全国大会への思いを次のように語っています。

志賀裕さん
「北海道代表として、当然勝ち上がっていきたいですけれども、全道大会の時に結構無理をして、肉離れとかケガも多かった反省点があるので、全国大会では無理をせず、みんなでチーム総力戦で1試合でも多く楽しく勝ち上がっていければと思っています」
取材を終えて・・・
誰かがボケれば、誰かがツッコむ・・・。
北見籠球会は、そんな笑いの絶えない和気あいあいとした、なんとも居心地の良い雰囲気のチームでした。
今回、同世代の彼らへの取材を通じて、私自身、何か忘れかけていた「熱い思い」や「挑戦する素晴らしさ」を思い出させてくれたような気がします。
全国大会では、ケガにだけは気をつけて、ぜひベストを尽くしてほしいと思います!
北見籠球会のメンバーが出場する全国大会は、11月26日(土)から茨城県で開催され、各ブロックを勝ち上がった32チームがトーナメント方式で全国一を争います。
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【結果】「北見籠球会」全国ベスト16→こちらをクリック