3月に、男性2人がヒグマに襲われたあと閉鎖されていた札幌市の三角山の自然歩道について、その後の調査でクマの痕跡が確認されなかったとして、市は9日、閉鎖を解除しました。
札幌市西区の三角山ではことし3月、クマの生態調査を行っていた男性2人が、冬眠していた穴から出てきたクマに襲われてけがをする被害にあったことから、札幌市は穴の近くを通る自然歩道「三角山〜盤渓ルート」を閉鎖していました。
先月20日に行った調査では穴にクマはおらず、9日午前に行った調査でもフンなどの新たな痕跡は見つからなかったことなどから、市は閉鎖の解除を決めました。
9日は、市の委託を受けた担当者2人が自然歩道の入口に張っていたロープを取り除き、「ヒグマ出没注意」と書かれたポスターを設置したあと午後3時ごろに閉鎖を解除しました。

年に2、3回は登っているという札幌市南区の59歳の男性は「手軽に登ることができる山なのでうれしいです」と話していました。
札幌市は、自然歩道を利用する人に対してはクマよけの鈴を身につけるほか、自然歩道のルートから外れて歩かないよう注意を呼びかけています。