NHK札幌放送局

地域がつながる「みんなの食堂」

ほっとニュースぐるっと道東!

2023年7月31日(月)午後5時24分 更新

別海町では「子ども食堂」ならぬ「みんなの食堂」が開かれています。幅広い年代が顔見知りになることで新たな関係性を作ろうとしています。(中標津支局・原田未央)

地域のみんなが集まる食堂

7月上旬、別海町生涯学習センターで開かれた「みんなの食堂 まーる」。子どもからお年寄りまで誰でも参加できて、「集まる」「休まる」などから名付けられています。

提供されるメニューは栄養バランスや見た目が配慮されていて、この日は野菜たっぷりのキーマカレーにマカロニサラダ、それにイチゴとルバーブのジャムが添えられたヨーグルト。大人300円、子ども100円で提供されました。

これまではコロナ対策でテイクアウトのみでしたが、今回からその場で食べられるようにしました。家族4人で訪れていた女性は「すごくおいしいです。こういう集まれる場があると嬉しい」と話し、夫は「初めて参加しました。家族と一緒に過ごせて嬉しいです」と笑顔を見せていました。

地域課題を受け「こども食堂」から「みんなの食堂」へ

去年10月に始まったみんなの食堂は2ヶ月に1回程度のペースで開かれています。気軽に来てもらえるよう、食事の提供のほかにコンサートやミニゲームなども行っています。

食堂を運営しているのは町民の有志で作るグループ。当初は「子ども食堂」の予定でしたが、活動の方向性を話し合う中、ある地域課題が浮上してきました。

それは高齢者の孤立

コロナによってさらに深刻度が増す中、幅広い世代が集える「みんなの食堂」に切り替えました。

別海だんらんの会「大きな木」斉藤生麻会長
「コロナの影響もあって交流が少なかったので、他の外の人と触れ合いが少ないし、世代が違うとなると余計に関係性が希薄になっている。たとえ顔見知り程度でも関係性ができれば、孤立というかそういうのを避けられるし、困っている人の情報とかそういうのも共有できるかもしれない」

何気ないやり取りでゼロから1になる関係性

今回の食堂には、初めて訪れる人も含めて幅広い世代のおよそ100人が来場しました。食事の引き渡し場所に多くの人が訪れます。

「(運営スタッフ)ごはん大盛りかい?」
「(来場者)中盛りでいいです」

こうした何気ないやり取りの積み重ねで、地域の人同士が顔見知りになることを目指しています。

高齢者も若い世代も共有できる居場所

閉じこもりがちなお年寄りたちも会場を訪れてくれました。この3人は第1回から来場していて、普段接することのない世代との交流を楽しみにしているといいます。

「赤ちゃんがね、向こうから見ていてね、足がちょっと見えたら、ちょっと顔見せてって言ったりね、本当に可愛いんだわ」
「家にいるとね、会話がないでしょ誰もね、外に出ると楽しいよ」

みんなの食堂には中学生や高校生もボランティアとして関わっています。

高校2年生
「いろんな人と話ができたり、何か知識も得られたりして私的には本当に有意義な時間だなと思っています」
中学2年生
「いろんな人とコミュニケーションとったら、そのいろんな人と関わりが増えるし、それが何かいいところだなあと思う」

地域に戻る交流の輪

みんなの食堂はコロナで途絶えてしまった交流の輪を地域に取り戻しつつあります。

斉藤生麻会長
「来てくれるお客さんと参加しているスタッフが共に楽しい時間を過ごせるコミュニケーションの場にしたい。その積み重ねで、自然体で人と接する他の世代の人とも接することができる、そういうまちにできたらいいなぁと思っています」


(2023年7月31日)

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