NHK札幌放送局

ひるナマトークスペシャル「カラスをもっと知ってもらいたい」

ひるナマ放送記録

2020年6月24日(水)午前11時13分 更新

ゲストは、NPO法人札幌カラス研究会 代表理事の中村眞樹子(なかむら・まきこ)さんです。 20年以上に渡って札幌のカラスを研究するその思いや原動力を伺いました。

中村さんは、ほぼ毎日、札幌市内を自転車でまわり、カラスの行動や生態を調査しています。カラスの珍しい行動や仕草など写真や動画で記録。札幌でたくましく生きるカラスの記録を統計にまとめて学会などでも発表しています。

カラスの研究を始めるきっかけとなったのは、20年以上前。バードウォッチングが趣味だった中村さんが観察を続けていたカラスの巣が、ある日突然、役所に撤去されてしまったからです。「カラスの何が危ないのか?」その答えを探るため、カラスの生態を記録するようになりました。調査する中で分かってきたのは「ゴミ問題」。人間がマナーを守らないことでカラスにゴミを荒らされてしまうということ。ゴミが見えないようにブルーシートなどで隠してしまえばカラスは集まってきません。しかし、情報不足のために、常にカラスは悪者になってしまいます。

そこで中村さんは、カラスの習性を知ってもらおうと、2006年に札幌カラス研究会を設立し、2012年にNPO法人化しました。自治体や一般向けに、カラス対応マニュアルを作り、上手に付き合う方法を伝えています。
中村さんには、全国からカラスに関する相談が寄せられます。中でも、春から初夏にかけて多いのが「カラスに襲われる」といった問題。子育てを邪魔されたくない親ガラスの威嚇行為によるものです。カラスの巣は、主に公園や街路樹に多く、何も知らずに巣の下を通ったり、何気に上を見上げたりしただけで親ガラスは、自分の巣が狙われていると勘違いして後頭部めがけて低空飛行してきます。

カラスから自分の身を守るにはどうしたらいいのか?
対処法の一つが「傘をさす」こと。頭が隠れるので蹴られる心配はありません。

傘を持っていない場合は、「両腕をまっすぐ挙げる」こと。翼が腕に引っかかるため、カラスは近づくことができません。とっさの対応に役立ちます。

最近では、中村さんの働きかけにより、注意喚起の看板が設置されるようになりました。
こうした看板を見かけたら、その道は通らない、迂回するなどして未然に身を守ることはできます。

毎日カラスを観察する中村さんだからこそ捉えることができたお気に入りの写真もご紹介します。

カラスはつがいになると一生を共にします。とても仲良しでラブラブなんだそうです。

こちらは、鏡越しのカラス。あれだけ学習能力が高いカラスですが、鏡に映る自分のことは気づかないんだそうです。中には、自分とケンカするカラスもいるそうです。

おねだりをせがむような表情をするカラスもいます。くちばしにはごはん粒をつけています。
じっくり観察すると意外と知らなかったカラスの色んな一面が見られることがわかります。

中村さんのこれからの目標は、「カラスが毛嫌いされない世の中にすること」。
カラスと人間は同じ環境で暮らしているので何かと問題は起きます。だからこそ、カラスの正しい知識や習性を理解してもらうために、これからも活動を続けていくそうです。

カラスの基礎知識や珍しい行動を解説した中村さん執筆の本「札幌のカラス」が出版されています。今年9月には第3弾を発売予定。それに併せて今年10月には札幌でカラスの写真展も開催します。詳しくは、中村さんのSNSやNPO法人札幌カラス研究会のホームページまで。

【出演】NPO法人札幌カラス研究会 代表理事 中村 眞樹子さん

放送日 2020年6月18日(木)

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