NHK札幌放送局

米のうまみ抜群!妹背牛で長く愛される万能調味料

道央いぶりDAYひだか

2023年6月15日(木)午後6時05分 更新

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。今回のななまるマップもおいしい話題ですよ☆彡空知の米どころ、妹背牛町で30年以上親しまれている地元の味に出会いました。伺ったのは、田植えがちょうど終わった時期で、田園風景がとってもきれい!妹背牛町の米作りといえば、田んぼのあぜ道にアップルミントを植えて、香りで虫の食害から守りながら育てているのが特徴です。農薬を減らし、安全なブランド米として売り出しています。

地元の自慢の米を使った特産品が、浅漬けのもとなんです。その名も「米子ちゃん」。女性農家のグループが作りました。こうじと妹背牛産の米に塩を加えて作ります。「二五八(にごはち)」「二五八の素」と呼ばれ、町で30年以上親しまれています。

町の農産加工センターを訪ねました。出迎えてくれたのは米農家の橋向美月さん。浅漬けのもとを作っている女性グループの代表です。

2月下旬から3月上旬にかけて仕込み、5月下旬に完成したという「二五八」。熟成されている倉庫に入ると甘い香りがしました。

ところで「二五八」とはどういう意味なのでしょうか。

二五八グループ代表 橋向美月さん
「塩とこうじと米の割合が2:5:8っていうもので、だから『二五八』なんです。炊いたご飯にこうじを入れて糖度をあげて、塩を入れて熟成させたもの。塩分控えめでその分ご飯の甘みが分かりやすいんです。」

野菜を育てている町民も多いという妹背牛町。昔から漬物を作る家庭が多かったといいます。

二五八グループ代表 橋向美月さん
「妹背牛は米どころなので、『地元のお米を使った加工品を作ろう』ということで始まったのと、『ご飯を食べるときにも合う物』っていうことで作り始めました。妹背牛町には野菜もたくさんあるので、『野菜も美味しく食べられる調味料』として親しまれているんだと思うんですよね。お米農家の方とか、『二五八』に限らずいろんな種類の漬物を各家庭で作るっていうのが昔ながらで、いろんな漬物のバリエーションの一つとして受け継がれてきたものだと思うんですよね。その昔ながらで作られていたお黄金比といいますか、お米のうまみと甘みが感じやすい程よいバランスが2:5:8なんだと思います。」

浅漬けのきゅうり、いただきました!ほどよい塩分にちゃんとお米の甘みが感じられます。主張しすぎないやさしい味わいなので、素材のうまみも生かされていると感じました。実は使い道は漬物だけではありません!「調味料」としていろんなお料理にも使えちゃうんです!味付け玉子に、サラダチキンなどなど盛りだくさん。橋向さんによると、肉や魚はもちろん、クッキーの生地にいれたりスープのもとになったりポタージュの味付けに使えたり…本当に万能調味料なんです!

そんな橋向さんに簡単なおすすめメニューの一つを作っていただきました。ドレッシングです。オリーブオイルなどとよく混ぜるだけ!例えばレタスにかけると、とっても濃厚になっておいしいんです…!洋風にも変身しちゃうんですね!

<材料(4人分)>
・「米子ちゃん」 大さじ2
・オリーブオイル 100㏄
・にんにく   ひとかけら
・酢      小さじ2
・コショウ   小さじ2分の1
・レモン汁   小さじ1

二五八グループ代表 橋向美月さん
「米子ちゃんを作るうえのいろんな工程や工夫はもちろん、ずっと農村に受け継がれているものを引き継げられるとさらにいいなと思います。地元で浸透して、おなじみのものなので、それをなくさないように、とにかく作り続けることが目標です。」

そんな浅漬けのもとを使った新しい特産品が誕生しました。それがジンギスカンです!厚切りのラム肉を漬け込んでいます。もちろんいただきました!肉肉しさも感じつつ、とっても柔らかい!そして浅漬けのもとのやさしい甘みと肉とよく合う!!

さらに今月新たな種類も完成しました。これまでの「塩味」に加えて、韓国の赤とうがらしを使った濃厚な「タレ味」と塩レモンの味わいがさわやかな「塩レモン味」もできました。どちらも本当においしいんです!

ジンギスカンを企画したのは、妹背牛町役場の企画振興課です。去年の12月から販売されています。塚原由大さんにお話を伺いました。塚原さん、このジンギスカンはぜひ炭で食べてほしいと話していました。確かに炭火で食べるとおいしい!これからの時期BBQでも活躍しそう♪

妹背牛町役場企画振興課 塚原由大さん
「『妹背牛の二五八ブランド』として、いろんな特産品を作っていきたいなと計画しています。まず第一弾はジンギスカン。次はほかのお肉や魚介、またドレッシングやチーズなどいろんなものに合うので、今後さらに妹背牛の特産品を開発しながらほかの町の方にも米子ちゃんのすばらしさおいしさを知ってもらえたらなと思います。」

妹背牛町で長く愛される浅漬けのもとについては、6月15日(木)午後6時40分からの「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」でご紹介する予定ですよ!みなさんもレッツクッキング!


「浅漬けのもと」の生みの親を突撃!

たくさんのおいしい料理を作ってきてくださり、浅漬けのもとについて丁寧に教えてくださった橋向さん、ジンギスカンのおいしさや魅力をたくさん伝えてくださった役場のみなさま、本当にありがとうございました!
この日、もう1人、私たちを暖かく迎えてくださった方がいます。浅漬けのもとの生みの親、五井久恵さんです。とっても元気でとにかくパワフルな方!コーヒーと手作りの草もち(めちゃめちゃおいしい)で出迎えてくれ、私のことを孫のようにかわいがってくださいました!北海道の米があまりいい評価を受けていなかった時期。全道的に米の付加価値を高めて消費拡大を図ろうという動きが活発でした。町でも、昭和60年代、女性農家たちが空知農業改良普及センターの助けを借りながら、自分たちが作った米を使ったさまざまな加工品を考えていました。米農家だった五井さんも「北海道開拓のきっかけは米だったんだぞ!米で一旗揚げたい!」と意気込みながら加工品開発に携わっていたといいます。「身の回りにある新鮮な野菜を使って手軽に漬物を作ってほしい」何度も失敗を重ねながら、平成2年、女性農家の仲間とともに浅漬けのもとを作り、販売にこぎつけることができました。自分を負けず嫌いだと話す五井さんは「絶対に商品化するんだ!売り物にするんだ!と思って作っていた。どこかでイベントがあるといえば持って行って、あっちこっち行ってたわ」と振り返ります。出来上がるまでは失敗や仲間が辞めるなど心が折れそうなときもあったといいますが、「私は米子ちゃん(浅漬けのもと)に命をかけているんだ!」と自分を奮い立たせました。五井さんは「食べてくれる人の健康、幸せ、笑顔を考えながら愛情込めて手作りにこだわってつくっていました。今回も米子ちゃんの魅力が伝わったらそれだけでうれしい」と笑っていました。米子ちゃんのやさしい味わいは、きっと作っている人たちのあたたかい気持ちや愛情だったんだな。「孫と同じ歳!」とかわいがってくれた五井さん。実は私のおばあちゃんと同じ歳なんです。また草もち食べに遊びに行くね。

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2023年6月15日

この時期旬の「アスパラ」!本格的な栽培の発祥の地、喜茂別町で食べてきました!アスパラの歴史やおいしさに触れたな~!
にょき!羊蹄山のふもとでアスパラが旬!

関連情報

苫小牧 地域のみんなでともすイルミネーション

道央いぶりDAYひだか

2024年2月5日(月)午後4時10分 更新

ししゃもだけじゃない!むかわの味覚

道央いぶりDAYひだか

2023年11月2日(木)午後2時16分 更新

最新技術でレベルアップ!苫小牧市の練習施設

道央いぶりDAYひだか

2022年4月19日(火)午後2時47分 更新

上に戻る