〔私たちが考える、これからのNHKに必要なことは?〕
NHKは、放送を核とするサービスを通じて地域に貢献する、質の高い地域放送・サービスを届けることはこれからも変わりません。一方で、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及、高速大容量通信技術の進歩により、私たちを取り巻く情報通信環境は大きく変わってきています。
また、新型コロナウイルス禍の中、「じかに会い、同じ時に同じ場所で過ごす」ことの大切さに気づかされました。
「これからも、取材する側はNHK、取材される側は北海道民といった関係であり続けるのだろうか?」
「取材者と取材先の1対1の人間関係だけではなく、組織・NHKとして永遠の関係を築けないだろうか?」
「NHKは取材・制作以外にも、人と、地域とさまざまなつながりを持つことはできないだろうか?」
北海道民とNHKとのまったく新しい関係づくりをめざして、さまざまな TRY - 挑戦 を始めます。
この先途絶えることなく永遠に、NHKが、道民の一人である、あなたと深くつながり、あなたへ深く届くサービスで役に立ちたいと考えています。
〔私たちの最初のチャレンジは、ふたつ〕
リージョナルパートナープログラム
ひとつは、市町村自治体が住民の心を豊かにしたり、元気になって地域が活気づくような取り組みをいっしょになって実現する、または、地元の課題解決に向けたワークショップやディスカッション、道内や国内外の先行事例となる人たちとのネットワークづくりなど、NHKが取り組む新しい地域貢献のカタチです。
例えば、コミュニティFMが発案した企画を共同でリポートや中継にしたり、地元を活気づける若い人たちの活動に立ち上げ段階から参画して、関係人口の増加や自治体間の連携を橋渡しするなど、自治体”主体”の取り組みに積極的にかかわります。
ライフパートナープログラム
ふたつめは、誰もが発信するメディアになれる時代に、誰もが正確に正しく伝えることの大切さ、伝え手が負う大きな責任を理解することができる機会・場を提供します。思いやりや優しさにあふれる人や社会づくりをめざすNHKの取り組みです。
誰もが発信者になれる時代は、誰もが他の誰かを傷つけたり、姿が見えない人たちから傷つけられる危険があります。
NHKはずっと伝えることの責任の重みとそれに付随するリスクについて向き合い続けています。こうした経験や蓄積を“デジタル・ネイティブ”の若い人たちに伝え、習得してもらう場や機会が必要だと感じています。
また、円滑なコミュニケーションは社会を活気づけたり、思いやりにあふれたやさしい社会に不可欠であり、社会の一員としてだれにとっても必要な基礎的なスキルと考えています。
まずは、小学校や中学校などの授業カリキュラムのひとつや課外活動の一環として、そしてゆくゆくは生涯のどこかで学ぶ機会・場をご提供できるようにしていくことを目指しています。
〔私たちのこれから〕
1925年、日本で最初のラジオ放送が開始されてからまもなく、100年。NHKにとって、これまでにない新しい取り組みです。公共放送から公共メディアへ。みなさまとともに暮らす「お隣のNHKさん」と呼ばれる存在になります。
▼トップに戻る
