東京農業大|地域の魅力に付加価値を!
- 2023年4月14日
ほっとニュース道北・オホーツクスペシャルウィーク〔3/13(月)から3/22(水)〕では地域の「大学・短期大学」にスポットをあて、あまり知られていない大学でのおもしろい研究や地域活動など、未来を担う若者たちの姿を「おじゃまします あなたの街の大学に!」と題して紹介しました。22日の放送では、東京農業大学北海道オホーツクキャンパスを紹介。学生たちが研究・開発した「大豆コーヒー」や「コスメ」、さらには、オホーツクの自然や生態系の保全の研究についてご紹介!(谷口 悦猛|北見局メディア展開G)
東京農業大学は、網走市の北海道オホーツクキャンパスのほか、東京の世田谷キャンパス、神奈川の厚木キャンパスがあります。
まずご紹介するのは、生物産業学部の食香粧化学科が取り組んでいる「学科プロジェクト」です。
自然環境や水産資源、農畜産物など、実習を大切にしながら学び、専門知識を生かして地域に貢献する取り組みが行われています。
その学科プロジェクトの1つでは、オホーツク産の大豆「ゆきほまれ」を使ったノンカフェインのコーヒーを開発しました。
応援団に所属している西田さんの話:
普通のコーヒーのように、時間をかけて入れると、大豆の香りが強すぎてあまりおいしく飲めないんです。
そこで、入れ方を研究した結果、おいしく飲める大豆コーヒーが完成しました。
続いては、こちら!
「学生コスメプロジェクト」ではオホーツクの資源を化粧品に活用することで、地域の6次産業化につながる研究開発をしています。
(小俣さん・増山さん)
開発されたのは、化粧水、ハンドクリーム、入浴剤などありますが、中でもイチオシなのは完成したばかりのリップクリームです。
小俣さん:パッケージのデザインも考案し、シンプルなものにしました。
原料にもこだわりが・・・
増山さん:東農大で飼育しているエミューの脂肪を保湿成分として使用しているのは、人の皮脂に近く塗り心地が良いからなんです。
さらに、オホーツクといえば「ハッカ」、そして、北海道の花「ハマナス」を香り成分として使用しています。
北方圏農学科を卒業したお二人からは、地元の自然や保全に関わる研究をご紹介します。
まずは、「センダイハギ」と呼ばれるきれいな花を咲かせるこの植物。もともとは網走周辺に多く自生していましたが、環境の変化により減少してきました。
小笠原さんは、以前のように増やしていくために、種から育てて花を咲かせる研究をしてきました。
小笠原さんの話:「きたはなプロジェクト」では、小清水原生花園に近い網走市北浜地区などに、子どもや地域の人たちと一緒にセンダイハギなどを植えて、きれいな花の咲く景観の良い場所を作る取り組みをしています。
難波さんの研究は、ドローンを使って「オオヤマザクラ」の分布を調べています。
実は・・・
このオオヤマザクラの果実は「ヒグマ」が食べに来ます。
このサクラの分布を調べることで、ヒグマの行動が見えてくるんです。
難波さんの話:オオヤマザクラをあまり人が立ち入らない場所に植樹することで、人とヒグマが鉢合わせすることを減らすことができると考えています。知床の観光にも大きく関わり、共生することにもつながると思い研究してきました。
東京農業大学の名物 「青山ほとり」 通称「大根踊り」も披露!
オホーツクから元気いっぱいの学生のみなさんとお届けしました!
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
ちなみに、放送日の3月22日は、WBCで侍ジャパンが優勝した日!
オホーツクキャンパスOBの周東先輩、おめでとうございました!
▼そのほかの大学の記事はこちら