道は今年度に入ってからのヒグマによる死傷者が9人となり、統計が残っている1962年度以降最多となったと発表しました。道では「野山には1人で入らないなど対策をして危険を避けて欲しい」と注意を呼びかけています。
道内では7月12日に、滝上町で横浜市の69歳の女性が頭から血を流して死亡しているのが見つかり、道はケガの様子や周辺でヒグマの痕跡が見つかったことなどから、ヒグマに襲われて死亡した可能性が極めて高いと発表しました。
このほか道内では、4月に道東の厚岸町で山菜採りのために山に入っていた男性がヒグマに襲われて死亡するなど、2021年度に入ってあわせて3人が死亡、6人がケガをしています。
ヒグマによる死傷者が9人にのぼるのは1964年度の8人を上回って記録が残る1962年度以降、最も多くなったということです。
道は「身近なところでもヒグマに会う可能性があるので野山には複数人で入って、音を出しながら歩くなど危険を避ける対策をしてほしい」と注意を呼びかけています。
2021年7月29日放送