美術大学の入学試験は、制限時間内に描き上げる実技試験があります。北見柏陽高校美術部 3年生の部員は、2月の美術大学入試に向けて最後の追い込み中です。放課後の部室を取材しました。

東京の美術大学グラフィックデザイン学科をめざす山本和（やまもと・なごみ）さん。色彩デザインの試験に向けて練習中です。制限時間内に背景と文字をいかに配置するかがポイントです。文字のフォントを小さくしてバランスを整えています。

美術大学の油絵科を受験する田中こころさん。 「人物画にティッシュペーパーを盛り込む」といった課題を想定し、5時間以内に作品を完成させる練習をしています。

美術部の茂木怜成先生から、色づかいでいかに立体感を生み出すか指導を受けています。

伊藤来美さんはデッサンの練習をしています。課題は「手」と想定し、4時間で描き上げることを目指しています。

「課題が手じゃなかったらどうしよう・・」と苦笑いしながら構図を決めていました。
最初に決めた構図がよくないと、後で修正することができません。時間の制約があるので、仕上げまでの時間調整も必要です。

2月上旬から関東と札幌の大学と受験する3年生。複数の大学を受験する生徒は何度も実技試験で絵を描きます。その課題を想定しながら、何度も繰り返し描き続けます。真剣にキャンバスに向かう姿は緊張感に満ちていました。（北見放送局 畠澤 宏）

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