NHK札幌放送局

アイヌ文化の拠点 ウポポイ開業 #アイヌ

ウピシカンタ

2020年7月12日(日)午後7時58分 更新

白老町でアイヌ文化の発信拠点となる国立施設「ウポポイ」が12日、オープンしました。

白老町で12日、オープンした民族共生象徴空間、愛称=「ウポポイ」には北日本で初めての国立博物館などが整備され失われつつあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点としての役割が期待されています。
ウポポイはアイヌ語で「大勢で歌うこと」という意味で明治時代以降に本格化したいわゆる同化政策の影響で差別や偏見に苦しんできたアイヌの人たちにとって重要な施設です。
12日、開業を記念する式典が開かれ、鈴木知事は「全国のアイヌのみなさんや地元にとっても大切な施設だ。多くの人に愛され、末永く親しまれる施設にしていきたい」と述べました。

北海道アイヌ協会の加藤忠 常務理事は「ウポポイは対話と交流を通して完成した。多くのみなさんに見ていただきたい」とあいさつしました。

このあと午前9時にテープカットが行われ訪れた人たちは、ホールではユネスコの無形文化遺産に登録されているアイヌの古式舞踊などを鑑賞していました。


再現されたアイヌの伝統的な集落では、訪れた人たちが「チセ」と呼ばれる家で神様に祈りを捧げる儀式についての説明を受けていました。

室蘭市から訪れた60代の男性は「北海道に住んでいながら、アイヌ文化の成り立ちを知らなかったが、今回初めて分かりました。近いうちにまた来たいです」と話していました。
平取町の20代のアイヌの男性は「3か月ほど遅れての開業でこの日を楽しみにしていました。若い人が頑張って伝承しながら、自らの思いを語っていたのがよかったです。ウポポイをきっかけにお互いの文化を理解しあって尊敬しあうような世の中になってほしいです」と話していました。 

ウポポイは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当面、入場を予約制にしているほか、アイヌ料理を作る体験プログラムなども実施を見合わせています。
また国立アイヌ民族博物館の入館には別途、オンラインでの予約が必要で、詳しくはウポポイのホームページを確認して欲しいとしています。

2020年7月12日

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