NHK札幌放送局

#ローカルフレンズ が描くお寺と地域の未来

番組スタッフ

2020年6月3日(水)午後6時30分 更新

#ローカルフレンズ出会い旅 で「お寺の未来」を案内してくれた、伊達市のお坊さん、奥田正弘さん(おっくん)。コロナで社会が変わる今、描いているお寺と地域の未来を語ってくれました!(カワバタD)

お寺の基本が崩れる

こんにちは!5月19日の #ローカルフレンズ出会い旅 に出させていただきました奥田です。毎回、ワクワクしたり、思わず笑顔になるような放送があって、3回目になった私としてはプレッシャーしかありませんでした(笑)

(仏教×デジタルのスタイルを貫くおっくん)

僕が住んでいる街は北海道の中の伊達市。伊達は街と自然がほど良くあって、美味しい食材が沢山ある街です!
僕はその伊達でお坊さんとしてお寺を運営しながら、お寺で婚活をしたり、街おこしの会議(伊達未来会議)をしたり、たまにはDJもしています!
幸いコロナ感染者は今のところ出ていないと聞いております。しかし影響は沢山出ています。伊達市内の飲食店は特に影響を受けています。ほとんどのお店がテイクアウトに切り替わったり、自粛に追い込まれました。建設業界においても部品が届かないという影響も聞いています。

お寺においても影響はありました。基本的に法要や葬儀、法事は1つの空間で30分以上、場合によっては1時間ほど滞在することがあります。いわゆる三密にあたるんですね。そのため毎月行っていた法話会は中止、法事も中止になるケースが増えました。
辛うじて毎日いく月忌参り(ご門徒さんの家に伺いお参りすること)はできていますが、葬儀は急なことですし、遠方からもご家族が参列されます。そのような中だと私自身が感染するリスクを背負いながらお参りをしなければなりません。
今までの様に安心してお参りをしたり、葬儀を営むことができなくなってくる未来も近いのではないかと、日に日に危機感が増していきました。

(VR空間に作られたお寺)

そんな中、放送で紹介した円(まどか)さんから「VRの空間上にお寺作るんだけど、一緒にやらない?」と言われました。僕の新しい扉が開いた瞬間でした(笑)

伊達のオンライン旅で伝えたかったこと

今回はオンライン旅ということだったので、文字通りオンラインでやってみました!今まで「お寺といえば伝統的なことしかしない」イメージの方も多いかと思います。しかもローカルフレンズなのに「あれ??」みたいに思われたのではないかと、未だにとても不安な気持ちでいます。

放送した内容は主に2つです。

①オンライン法要(十勝清水町・永田弘彰(ながたひろあき)さん)
②VRのお寺(広島・河野円
(こうのまどか)さん)

これをやったことには大きな意図があります。それは今普及している「リモートワーク」にもあるように「どこでも動ける」ということを伝えたかったんです。
僕のように伊達にいようが、永田さんのように清水町にいようが、まどかさんのように広島にいようが、離れ離れでも動けることを感じてほしいなと思っています。

(動画配信されたリモート法要)

「どこでも動ける」場所という概念が曖昧になっていくことは、これからのローカルにおいて最重要事項かと考えています。場所が関係なくなったらローカルに移住する流れは必ず生まれると思っています。だってローカルは生活しやすいもん。だから「オンライン旅どうする?」ってなった時にこの内容にした次第です。(せたちゅーさんがすごくノリノリだったのはここだけの秘密)

(せたちゅーアバターとせたちゅー)

場所という概念が曖昧になるっていうことは色んなネガが解消されていくと考えています。具体的にいうと
北海道のネガ(北海道の物理的距離の遠さ)
身体的ネガ(高齢化や身体障がいによる物理的ハードル)
ローカルのネガ(東京や札幌でしか仕事できなかったこと)
の3つが解消されるのでは?と考えています。今はパソコンでオンラインの会議や仕事が多いですが、そのうち「出社はバーチャルで」なんていう日も5Gが来る日本ではそう遠くない未来だと思うのです。(多分10年以内にはあらゆるものがオンラインに移行できる企業は移行するんじゃないかな)

(VR寺を作った円さんは広島在住)

自粛は我慢か?

さて色々言っておりますが、どうでしょうか。この社会変化についてまだまだついていけないでしょうか。
お参りに回っていて気づいたことがあります。お参りをして、お茶をいただいている時に「自粛、自粛でね、今までやっていた色んなものを我慢しているんだわ」と御門徒さんが話してくれました。その”我慢”という言葉に何故か強烈な違和感を覚えたんです。
後から考えれば僕はオンラインで自由に動き回っていて、前とは同じじゃないけど自由な感覚がありました。ただリアルワールドしか見ていない人にとっては我慢でしかない。このギャップこそが違和感なんだろうなと思ったんですが、思わず「我慢というとしんどいですよね。でも今の期間を使って置き換えられると考えたら自由に動けないですかね?」と口から出てきたんですね。でもすぐに「あ、そうですよね!何かスッキリしました!」と返されて、僕自身もスッキリしたんです。

(VR寺の坊主バーに立つおっくん)

人間ですので、そう簡単に置き換えなんて出来ないし、僕自身もこれだけは譲れないと思うところがあります。(特にフェスや音楽ライブは置き換えづらいと思っています)
でも変わらざるを得ない、置き換えざるを得ないフェーズに入ったんじゃないかと2月末からの自粛期間を過ごしながら、思ってきたんです。仕事も出来ず、経済活動も止められましたが、それらは全部時間に置き換わりました。色んなことを考えられる。ポジティブな情報だって仕入れられる。それらを準備して、置き換えるための時間を僕らは与えられたんじゃないかと思っています。

コロナは僕たちにとってとてつもない向かい風でしかありませんでした。でもそれを追い風にできれば、きっと伊達や全道の地域に希望の風が吹くんじゃないかと思っています。いやきっと僕自身が明るい未来に生きたいんだと思います。
未来は今動けばきっと明るくなる。僕はそう信じています。

いつも文章は感情的に書き連ねてしまうのでお見苦しい所も多々あったと思いますが、ご容赦ください(笑)僕はみんなで明るい未来を生きたいです。みんなでこの苦境を変えてやりましょう!それではまたー

おっくん、ありがとうございました!お寺でも地域でも、変化をチャンスととらえることが明るい未来につながるんですね。VRのお寺もどんどん進化しているとのこと、これからが楽しみです!(カワバタD)

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