札幌市南区で、果樹園の果物を目当てにヒグマが出没するのを防ごうと、手入れのされていない果樹を伐採する活動が行われています。
21日、市民グループの呼びかけで集まったボランティアの人たちが、札幌市南区の藤野地区にある果樹園で、手入れがされなくなったサクランボの木25本をチェーンソーなどを使って伐採しました。
市によりますと、こうした活動の成果もあって、昨年度、南区であったクマの出没件数は70件余りと前の年度の半分以下に減ったということです。

伐採活動を企画した市民グループ「エコ・ネットワーク」の小川巌代表は「活動に手応えを感じているが、今後継続していくには市民の協力だけでなく、行政との連携も強化したい」と話していました。
市民グループにはほかにも手入れが行き届かない果樹の伐採の依頼が寄せられているということで、今後も活動を続けることにしています。
2021年5月21日