NHK札幌放送局

東京五輪を経てさらなる飛躍を

ほっとスポーツプラス

2021年12月23日(木)午後1時23分 更新

ことしもあとわずか。2021年は東京オリンピック・パラリンピックにわきました。日本初の銀メダルを獲得したバスケットボール女子。チーム最年少の20歳で出場したのが、札幌市出身の東藤なな子選手です。期待の若手はオリンピックの経験を糧に、さらなる飛躍を目指しています。 (札幌局 加藤美穂)

トヨタ紡織若きエース・東藤なな子選手

東藤 なな子選手
「バスケ人生での自分の夢がオリンピック選手になるということだったので、今回夢がかなったことで、さらに上を目指すきっかけにもなったし、この経験を生かしてもっとよりよい選手になりたいって思うようになりました」

東藤選手は身長1メートル75センチ。愛知県にあるWリーグの『トヨタ紡織』に所属してことしで3年目です。1年目の時にはリーグの新人王を受賞していて、得点源としてチームを引っ張る若きエースです。11月29日に21歳の誕生日を迎えました。東藤選手に2021年を振り返ってもらうと。

東藤 なな子選手
「2021年が濃すぎてほんとに長く感じました。人生にできるかできないかの経験をしたなって思ったので、ほんとにこの1年は自分の人生の中ですごい大きい財産になるなと思います」

自信になったディフェンス

ことしの夏、東藤選手は日本代表として東京オリンピックに出場しました。チーム最年少、当時20歳での大抜擢でした。代表監督から最も評価されたのが決してあきらめない 粘り強いディフェンスです。中継での実況者や解説者からも何度も「ディフェンスがすばらしい」「しつこくくらいついている」など評価されていました。そのディフェンスについて東藤選手は高校時代の教えが今も生きていると言います。

東藤 なな子選手
「札幌山の手高校の時から”最後まで粘り強く”というふうには言われてました。抜かれたとしても最後までついていくとか、ちょっと相手のほうがスピードがあってもそこを先読みしていくとかという、気持ちの部分が1番大きいかなと思います。数字に残らないプレーの大事さは言われてきたので”山の手魂”ですね」

その上で、オリンピックでの自身のディフェンスを振り返ると

東藤 なな子選手
「映像で見てる海外の選手と対戦して、マッチアップは楽しかったし、実際に対等にディフェンスにつけたというのは、結構自分の中ですごい自信になりました」

中でも、ずっと憧れていたフランスのマリーヌ・ジョアネス選手(リオ五輪にも出場したフランスの得点源の選手)との対戦は特に印象に残っているそうです。

今後の課題はオフェンス

ディフェンスには手応えを得た一方で、オフェンスでは課題も残りました。決勝のアメリカ戦での1プレーです。東藤選手はドリブルでゴール前に切り込みましたが、相手選手に当たり負けすることをおそれ、さがりながらのシュートを打ちました。逃げたことで無理な体勢でのシュートになり決めきることはできませんでした。

東藤 なな子選手
「相手の体の強さに対して逃げたりという課題も増えました。オフェンスについては課題とできた部分が明確になったかなと思います。オリンピックで先輩方の戦う姿を見ていて、1番学んだのが”大事なところで決めきる力”です。1回のそのチャンスの時にファールをもらえるか得点を取れるか、最低でもどちらかができる選手になりたいと思いました」

その経験をリーグ戦に生かして

その課題を克服するため、今、力を入れて取り組んでいる練習があります。ディフェンスにぶつかられても逃げずに、踏み込んでシュートを打つ練習です。スポンジ素材の道具を使い、接触プレーを想定しながら行っています。10月にはWリーグが開幕し、東藤選手はさっそく練習の成果を発揮しています。練習通り、相手と当たりながらもしっかりと打ち切り、シュートを決めきりました。ここまでチームでも2番目の得点をあげて勝利に貢献しています。東藤選手はオリンピックで得た経験を糧に、これからのリーグ戦での活躍、そして日本代表としてさらなる飛躍を目指します。

東藤 なな子選手
「2022年の目標はオールラウンドなプレーヤーになりたいです。リバウンドも絡むし、スリーポイントシュートも打てて中にも攻め込みたい。ディフェンスもオリンピックのディフェンダーだっていうプライドを持って戦っていきたい。攻守ともにエースとして引っ張っていけるように頑張りたいです。将来的な目標としては、やっぱりパリオリンピックで金メダルを目指して、その中で自分がチームの中でエースというか得点源になれるような選手になりたいです」

東藤選手は12月19日に行われた全日本選手権でも活躍しました。準々決勝では16得点をあげて、トヨタ紡織として初のベスト4入りにも大きく貢献しました。リーグ戦は3月まで続きます。チームの上位進出にも期待が高まります。

《取材後記》
私は3姉妹で、全員が小学生のころからバスケをしてきたこともあり、オリンピックでは毎試合連絡を取り合いながら応援していました。銀メダルという快挙を成し遂げた選手に取材ができたこと、すごく光栄でした。とても笑顔がすてきで、「日本代表でもエースに」と力強く宣言していた姿はとてもかっこよかったです。「北海道ラブすぎて!地元からの応援がうれしく、すごく力になります」とも話していて、世界で戦う東藤選手のこれからの活躍を北海道から応援していきたいなと思いました。

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2021年12月23日

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