5月11日の水曜キャラバンではチーズの話題をお伝えしました。
十勝の芽室町には、なんと世界3位に輝いたチーズの専門家がいるんです。

芽室町にあるチーズ工場です。
かくはんの作業が行われています。チーズが出来つつあります。
ですが…今回はチーズ作りについてではありません。チーズの奥深い魅力を教えてもらいます。
教えてくれるのは、この方!

みずからチーズ工場を営む、長原ちさと さんです。
長原さんは、フロマジェという資格をお持ちです。フロマジェとは、チーズの専門家。ワインで言うソムリエのようなものです。チーズに関する知識、技術をたくさん持っています。
長原さんが作ったのがこちら!

こちら、チーズプラトーといいます。何層にも重なった皿にチーズや花、果物を華やかに盛り付けたものです。華やか!食べるのがもったいないほど芸術的です✧
さまざまな大きさや形にチーズがカットされていて、見た目も楽しむことができます。
本場フランスではホームパーティで用意されることが多いそうです。

フロマジェにも国際大会があります。世界のフロマジェがチーズの知識、カット技術や盛り付けなど9種目を競います。去年、長原さんは初出場で、見事3位に輝きました。
その時の銅メダルです🥉ずっしりと重たかったです。
長原さんが国際大会で披露したのが、こちらの立体的な鶴!
繊細なカットが審査員に高く評価されました。

繊細なカットを支えるのが、この道具。両手包丁やワイヤー、カッターなど10種類以上もあります。チーズの種類によって固さや大きさが違うため、適した道具を使い分けています。

その道具を使って、鶴作りの一部を見せてもらいました。
羽の付け根の部分は、斜めに切って立体感を出しています。
羽をリアルに表現するため、彫刻刀で削っていきます。

日本を代表する生き物である鶴に、コロナの収束の願いが込められています。
さらに、知識も豊富です。長原さんの努力の跡がこちら!

牛の種類、原産国、発酵熟成方法など細かく書き留められています。
フロマジェは、さまざまなチーズの特徴を熟知していて、合うお酒や食材も提案します。
長原さんは、1日3食チーズ生活をしていた時期もあり(!)、これまで200種類以上のチーズを食べてきました😲
チーズに対する情熱がすごい!そんな長原さんだからこそ知っている、チーズと合う食材、教えてもらいました。
ハードチーズに合わせるのは…十勝の小豆を使ったようかん、きな粉、ビートのみつ!お皿からも北海道愛を感じます。

意外な組み合わせですが…果たして合うんでしょうか!?

合います!(◎o◎)
おいしい!ようかんの甘さと、チーズのしょっぱさがお互いを引き立てあっています。ようかんだけだと甘いと思っていたのですが、チーズと一緒なら甘じょっぱくておいしい!チーズはお酒と合うイメージですが、これは、ほうじ茶などのお茶にも合うそうです。
長原さんは最後に、道内の方に向けて、「これからどんどん作物の収穫などが始まるよい季節なので、チーズと、それに合う十勝の食材を味わってほしいなと思います。」と話していました。
