函館出身のロックバンドGLAYのボーカル、TERUさん。
コロナ禍で自身の活動も制限される中で、市内にあるゆかりのライブハウスの支援を行い、およそ30年ぶりとなるライブを行うことを決めました。
地元函館に深く関わってきたTERUさんにコロナ禍の函館への思いと、コロナ収束後の函館での活動などについて聞きました。
地元・函館に対する深い思い 約30年ぶりのライブ「まさに奇跡」
地元での活動も大切にしているGLAY。
これまでも緑の島や函館アリーナで大きなライブを行ってきました。
TERUさん
「自分たちは18歳まで函館にいたので、唯一ほかのバンドやほかのミュージシャンに勝てるものがあるとすると、やっぱり函館発信の音楽を届けていくということだと思っています。函館発進でGLAYだからこそできるという事をやっていこうという事で、今動きだしているんです」

TERUさんは、高校生のころに演奏していたライブハウス「あうん堂」で、無観客で楽曲の収録を行い、その様子をオンラインで配信することを決めました。
無観客とはいえ、ファンに聖地と言われるライブハウスで約30年ぶりの凱旋ライブです。
TERUさん
「17歳や18歳の時も、あうん堂のほうでライブやっているので、今回はTAKUROにも手伝ってもらっていて、演奏していた当時、18歳の時にあうん堂でやっていたあの曲をまたやってみようと考えています。(高校卒業から)32年の時を超えて、またあうん堂でTAKUROとTERUが演奏するっていうその瞬間は、自分たちにとってもやっぱり奇跡と呼べるぐらい、今回のクラウドファンディングがなければ、実現しなかったことだと思うし、その奇跡を噛みしめながら歌いたいなと思いますね」
TERUがコロナ後の函館で実現したいこと
新型コロナウイルスの感染拡大が収束したあと、函館での活動も再開したいというTERUさん。
コロナ禍で疲弊した地元経済の助けになれればとライブを企画したいと考えています。
TERUさん
「なかなかいまの状況だと、人が函館に来るというのも大変な状況です。私たちもすごく大変な状況なので、今はなかなか上手く活動できないんですけれども、これが(コロナが収束して)函館もどんどん人が入ってくるようになってきたりとか、もうすこし観光が動きだしたりとかしていく状況になってきたら、いろいろとまたGLAYも函館をメインに、緑の島の野外ライブとか、函館アリーナでのライブもツアーに組み込んだりできるようになっていくので、もうしばらくの我慢だなとは僕は思っています」
「一緒にお祭り騒ぎしたい」
TERUさんはコロナが収束したあと、函館でやってみたい夢があると言います。
TERUさん
「函館の大きなお祭りで港まつりという祭りがあるんです。そこで2万人パレードって呼ばれるパレードがあるんですが、その祭りとGLAYがコラボしたいなって思っています。なのでコロナが収束して「いよいよ港まつりもできるぞ!」と、そういう時はもうGLAYも一緒になってお祭り騒ぎで函館を盛り上げたいなと思っています。とにかく元気を届けたいですよね。「函館でまた、大きなイベントやるからね、それまで頑張ってね、おじさんおばさん!」というような、そういう気持ちで今後も地元の皆さんと一緒に頑張っていけたらなとは思います」

(2021年10月8日放送予定)
<取材した記者>
川口朋晃(函館放送局)
2013年入局。小樽支局を経て2018年より函館局勤務。現在は新型コロナウイルスの影響を受ける道南地方の市政・経済・観光などを中心に取材。GLAYで好きな曲は『はじまりのうた』
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