NHK札幌放送局

ひるナマ+「もうだまされない! 最新特殊詐欺事情」

ひるナマ放送記録

2022年9月30日(金)午後6時58分 更新

道内では、特殊詐欺による被害が過去最悪のペースで増え、8月末時点で、被害総額は7億8 千万円を超え、すでに昨年1年間の被害総額を大幅に上回っています。特に被害額の大きなも のに「架空料金請求詐欺」があります。最近は手口が巧妙化し、老人ホームの入居に関する「架 空話」を持ちかけられるケースが増えています。実際に約5,900万円をだまし取られたケース では、まず、被害者宅に不動産会社の社員を名乗る人物から「新しく建設する老人ホームに入居 しないか。しないなら名義を貸してほしい」という電話がありました。数日後、弁護士を名乗る 人物から「名義貸しは犯罪。罪に問われないためには現金が必要」と言われ、十数回にわたり宅 配便で現金を送り、総額が約5,900万円にも及びました。 

架空料金請求詐欺被害の大半は、宅配便で現金を送らせる「送付型」と言われる手口で、多額の被害を生み出しています。現金を宅配便で送ることは法律で禁止されています。このような指示があった場合は、明らかに詐欺なので、現金を送ってはいけません。

「オレオレ詐欺」による被害も後を絶ちません。息子や孫のふりをして「会社の大事な書類が入ったかばんをなくした」。警察官のふりをして「息子さんが痴漢で逮捕された」。弁護士のふりをして「慰謝料を用意できれば示談にする」など、トラブル解決の名目でお金をだましとろうとします。声の違いを指摘すると、「風邪をひいた」などとごまかされることもあります。 息子であろうと警察官であろうと、突然お金に関する電話がかかってきたら、それは詐欺かもしれません。ご注意ください。

キャッシュカードに関する詐欺も増えています。代表的な手口は、まず、警察官などのふりをした人物から「犯人を逮捕したらあなたの通帳を持っていた」「職員がお宅に行くのでキャッシュカードを確認させてほしい」などと要求があります。

その後、職員を名乗る人物がやってきて「キャッシュカードを封印して保管しなければならない」と言われ、封筒にキャッシュカードと暗証番号を書いたメモを入れさせられ、「封印するためには印鑑が必要」と要求され、印鑑を取りに行ったすきに、偽のカードが入った封筒とすり替えられ、本物のカードと暗証番号を盗まれてしまいます。

特殊詐欺の被害を防ぐには、固定電話であれば常に留守番電話にしておくことが有効です。
また普段から家族と特殊詐欺について話し、合言葉を決めておくのもいいでしょう。
そして、怪しいと思ったら、警察の相談窓口#9110にお電話を。

【出演】北海道警察本部 生活安全企画課
吉川陽子さん
2022年9月14 日放送

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