NHK札幌放送局

“ホタテ様”ご搭乗ありがとうございます

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2021年2月2日(火)午後0時55分 更新

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う入国制限の影響で、新千歳空港の国際線の利用客は、2020年4月から9か月連続でゼロという異例の状況に陥っています。当面、利用者の回復は見込めない状況が続く中、航空会社は新千歳空港で新たな試みを始めています。

コロナ禍で空いた旅客機にホタテを

1月28日、新千歳空港の駐機場に日本航空の国際線専用機がありました。中国の広州へ向かう便です。しかし、客室を見るとからっぽ。誰1人乗客はいません。
その一方で、客室の下の貨物室には続々とコンテナが積み込まれていました。

この機体、本来は旅客を乗せる機体ですが、貨物室だけを満杯にして貨物専用便として異例の形で運航されます。貨物の中身は、ほぼすべてが北海道産の新鮮な活ホタテです。あわせておよそ24トンが広州に向けて空輸されました。

日本航空 北海道貨物販売部 清水部長
「おいしい北海道のホタテを新鮮な状態で、海外に運べることを大変うれしく思っている」

ホタテは景気回復の中国へ

中国では活ホタテは、高級食材として根強い人気があります。新型コロナウイルスで世界経済が打撃を受ける一方、中国はいち早く景気が回復し道産の活ホタテの輸出も伸びています。

輸送を依頼した水産商社 張社長
「新型コロナウイルスの影響が最初に一番大きかったのは中国だったが、落ち着いた部分もあって回復していると感じる。北海道産の活ホタテは中国でブランド力があり本当に人気がある」

“人”から“貨物”へ

新千歳からの国際貨物専用便は引き合いが強く、1月に入ってすでに6便が運航されました。会社は、2月にも運航を計画。さらに便数を増やしたい考えです。

日本航空 北海道貨物販売部 清水部長
「顧客の要望と採算が合うということであれば、こういう便を1便でも続けていきたい。貨物の収益をあげることによって、会社の増収に少しでも貢献できれば」

新千歳空港からの貨物の輸出量は、2020年12月は前の年の同じ月より38%増えて好調。日本航空では国際線の旅客利用が見込めない中で、少しでも埋め合わせをしたいといいます。
ただし、貨物専用便はどうしても料金が高くなってしまうので、輸出する業者にとって採算がなかなか合わないという課題があります。さらに利用を増やすには、料金を下げられるかどうかが重要なポイントになりそうです。

2021年1月29日放送

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