NHK札幌放送局

この冬 除雪見直します

道北オホーツクSP

2021年12月9日(木)午後7時34分 更新

冬に車を運転していてヒヤリとしたことありませんか?道路の雪がとけて再び冷え固まりシャーベット状態となった、いわゆる「ザクザク路面」。ハンドルをとられ、最悪の場合は立往生してしまうおそれも。こうした路面を解消しようと、旭川市はこの冬、除雪の方法を見直します。

市民の不満が爆発

道内でも雪が多い旭川市。市が除雪する道路の総延長は、ひと冬で2000キロを超えます。この除雪作業をめぐり、昨シーズン、旭川市民の不満が爆発しました。市に寄せられた苦情や要望は、前の年に比べて6倍に急増。なぜ、こんなにも増えたのでしょうか。

やっかいなザクザク路面

その理由は「ザクザク路面」。道路の雪は、とけたり冷え固まったりを繰り返します。こうしてシャーベット状になったのが「ザクザク路面」で、車のタイヤの跡でデコボコが生じ、ひどくなると車は立往生。人も転びやすくなります。

昨シーズンの苦情の4割は、この「ザクザク路面」に関するものでした。旭川市土木事業所の澤渡武士所長は「2月下旬に暖気が入って雨が降り、道路がザクザクになった。あちこちで車が立往生したのが苦情のいちばんの原因だと思う」と振り返ります。

圧雪路面をさらに「削る」


この困った「ザクザク路面」を減らしたい。旭川市が着目したのが「圧雪路面」です。旭川市内では、除雪車が路面の雪を踏み固めておよそ30センチの厚さに「圧雪」しています。

ただ、近年は急に暖かくなったり、雨が降ったりして、この「圧雪」だけでは「ザクザク路面」が避けられなくなっています。

そこで、この冬は試験的に4つの町内会で10センチから15センチほどの厚さになるまで、圧雪路面を削ることにしました。

澤渡所長は「路面を薄くして10センチから15センチ程度にすれば、ザクザクにはなるが通行はできる」と効果に期待しています。

「排雪」を増やす

ただし、課題もあります。削れば削るほど、道路脇にできる雪山は高くなります。雪山が高くなると、見通しが悪くなって危険です。そこで市はもうひとつの対策をとります。生活道路の雪を雪捨て場に持って行く 「排雪」の回数を、これまでの1回から2回に増やすのです。雪捨て場は、これまでよりも広いスペースを確保。除雪業者は受け持ちの地域以外で作業が進んでいない場合は、応援に駆けつけるようにするなど万全の体制で臨みます。

取材を終えて

新たな取り組みを実現するために、旭川市は除雪費用として過去最大のおよそ34億円をかけます。これまで以上に手間とコストをかけることになりますが、取材のなかで、澤渡所長が「旭川市民は雪とともに生きていかざるをえない。除雪業者と一丸となって頑張っていく」と意気込みを語っていたのが印象的でした。旭川市は、苦情が相次いだ昨シーズンを教訓に、過去最大の除雪費用をかけてでも、市民に満足してもらえる除雪を実現したい考えです。旭川市のこの冬の挑戦に注目したいと思います。

2021年12月8日 記者 三上晃平

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