NHK札幌放送局

「優佳良織(ゆうからおり)」人気復活を目指す

ほっとニュース ミニ

2019年2月1日(金)午後6時41分 更新

一度廃れてしまった「優佳良織(ゆうからおり)」の復活にかける、旭川市の高嶋良樹さん。再びたくさんの人に喜ばれる織物に育て上げる夢をもってチャレンジします。

旭川の伝統工芸品 一時途切れるも再出発

手織り機で織っているのは、旭川市の工芸品・優佳良織。鮮やかな羊毛や絹の糸を使って、丁寧に時間をかけて織り進めます。

優佳良織はおよそ50年前に考案され、土産物などとして人気を集めます。しかし徐々に売り上げが低迷し、3年前に工房の運営会社が倒産すると、一時伝統が途切れる事態となりました。

かつて倒産した会社の社員だった高嶋良樹さん。何としても優佳良織を後世に残したいと思い、昨年、私財をなげうって優佳良織の工房を開きました。

市内にある一軒家を借り、職人を2人雇って再出発したのです。

「すべてがチャレンジだったんですが、高齢化も含めてやはり織っていないと技術がどんどん忘れ去られていくというか、本当に残すなら早く手を打たなければならないということで、私が代表という形で織子さんたちに声をかけて、じゃあやりましょうという形になりました」

優佳良織 その魅力

優佳良織は、繊細な図柄を施す「つづれ織り」や「すくい織り」といった高度な技法が特徴です。

多い時には200色以上もの糸を使い、北海道の自然の情景を織り上げます。

オホーツク海に浮かぶ流氷をイメージした作品は、およそ100色の糸を使い、3日間かけて織られました。

「ひとつひとつ作品が人の手によって作られるものなので、人によってさまざまな風合いを見せるところが手織りのいいところだと思います」(高嶋さん)

復活へのカギ 若者をターゲットに

生産を再開した優佳良織は、バッグや財布、名刺入れなどにして、少しずつですが土産物店に並び始めています。

優佳良織を守っていくには人気商品を作らなければならないという考えから、高嶋さんは観光客の好みを知ろうと土産物店を訪れました。

多くの人から評価の声が聞かれましたが、実際に購入した人はわずか。高嶋さんは伝統を守るだけではだめだと感じました。

「色はすごくきれいですと、色鮮やかですねと、言っていただけるのは非常にうれしいですけども、それが購買につながるかということになるとちょっと疑問がありますね。やはり若い方たちは『初めて見ました』という意見が多くて、若い人たちにどうやって浸透させていく必要があるのかというのを考えさせられましたね。やる気が増したというか、楽しみですよね。これからが」

高嶋さんは今年、若者や海外からの観光客が好む、新たな優佳良織のデザインの開発に挑戦する決意を固めました。

「物は必ず廃れていくんですよね、すべてにおいて。ですから廃れさせないためには新しい風が絶対必要になってくるので、どんどん新しいことに挑戦をして、親しみをもって愛される優佳良織にしたいと思います」

伝統にとらわれ過ぎずにチャレンジする高嶋さん。優佳良織の復活と継承を目指します。

(2019年1月17日放送)

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