NHK札幌放送局

“withコロナ”時代の結婚式

ほっとニュース ミニ

2020年6月29日(月)午後2時28分 更新

新しい生活様式が求められる中での結婚式についてです。 例年なら今月は、ジューン・ブライドとして結婚式が華やかに行われるシーズンです。しかし、ことしは延期を余儀なくされるケースがあるなど新型コロナウイルスの影響が陰を落としています。 ウイルスと暮らさざるを得ない「ウイズ・コロナ」の時代、新たな結婚式の様子を取材しました。

“少人数”に光明

札幌市中央区の結婚式場のチャペルは、商業施設の2階にある立地の良さからこれまでは人気のスポットでした。
ところがことしは新型コロナウイルスの感染が広がり、国の緊急事態宣言が出されたことから先月末までの1か月余り商業施設が休業してしまいました。このチャペルも結婚式を行うことができなくなり、これまでに45組のカップルが結婚式の延期を決めたということです。
その後、商業施設の再開にあわせて、感染症対策をとりながら営業を再開しました。

飛まつ感染を防ぐため接客をする机には透明の板を設置しました。さらに打ち合わせは接することのないオンラインでも始めました。インターネットのウェブ会議システムを使って会場の下見ができるようにしています。ドレスと合わせる髪飾りやネックレスなどのアクセサリーも担当者から説明を受けながら選ぶことが出来ます。

この式場は、少人数での結婚式を専門に行ってきました。招待客を大勢集めるよりも感染のリスクや費用を抑えられるといいます。
いま、ほかの会場の式をキャンセルしたカップルからの申し込みも相次いでいるということです。

式場を運営する会社の佐藤さん
「結婚式をあきらめた人のためにいまこそ小規模の結婚式場を使っていただきたい。私たちも全力を尽くしたい」

“分散型”も登場

新型コロナウイルスの影響で、結婚式を複数回に分けて行う分散型も登場しました。
フリーのウエディングプランナーの荒井さやかさんは、経営する会社のホームページで、人が大勢集まる密を避けるため、結婚式を小規模に分けて行うことなどを提案しています。
回数を分けるだけでなく新郎新婦が親族やお世話になった人たちを訪ねて行う式もあります。その名も「会いに行く結婚式」です。

依頼したカップルは、当初は北海道に全国から親族を集めて式を挙げる予定でした。しかし、高齢の親族を気遣うほか会場での3密を避けるため、北海道に加え新郎の出身地の中部地方やゆかりのある九州でも小規模の式を挙げるということです。ささやかでも感謝の気持ちはしっかり伝えたい、そんな思いに応えたいということです。

荒井さん
「いままでの結婚式の形にとらわれず、新郎新婦の思いをくみ取った上で今だからこそできる式を提案していく必要があると感じています」

生活のさまざまな場面で変化が求められるなか、永遠の誓いのあり方も従来とは異なる形になりそうです。

取材の現場から

「会いにいく結婚式」を提案した荒井さんは、新型コロナウイルスの影響で結婚式が軒並みできなくなり、一時は不安しかなかったと言います。そんな中生まれた新しい式の形は、カップルとの話し合いからたどり着いたものだと教えてくれました。
さらに荒井さんは「コロナがなければ思いつかなかったアイディアがあるかもと、前向きな気持ちに切り替えて動いています!」と、笑顔で語ってくれました。
この取材を通して、“できなくなったこと”に気を取られるのではなく“今だからできること”を見つける大切さを学ばせてもらいました。
これからの結婚式、よりいっそう注目が集まりそうです!

フィールドキャスター 太細真弥

2020年6月27日

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