アイヌの人たちが先住民族としてサケ漁をする権利の回復を求める有志の団体が、これまでに集めた鈴木知事にあてた5000人余りの署名を提出しました。
「アイヌ(=ひと)の権利をめざす会」は行政の許可をえずに川でサケ漁をしたとして去年、書類送検され、その後、不起訴になった紋別アイヌ協会の畠山敏さんを支援しようと、アイヌの人たちが先住民族としてサケ漁をする権利の回復を求める署名活動を行ってきました。
会の共同代表らが15日に道庁を訪れ、鈴木知事にあてた5044人分の署名を提出しました。
共同代表 貝澤耕一さん
「人権の問題として署名してくれたことに非常に感謝している。署名はまだ続けるので引き続き応援してほしい」
アイヌの人たちによるサケ漁をめぐっては、おととし施行されたアイヌ施策推進法でも特別な配慮を求めたことから、道は去年4月、漁の申請手続きを簡素化していますが、許可が必要な状況に変わりはなく不十分だとの指摘も出ています。
会では引き続きインターネットなどで署名を集めることにしています。
2021年3月15日