NHK札幌放送局

もうすぐ流氷到来 紋別でホタテ漁船の船揚げ

道北チャンネル

2022年11月30日(水)午後5時08分 更新

紋別市の紋別漁港で11月27日、3月上旬から沖合で操業してきたホタテ漁船を陸に引き上げる作業が行われました。冬の間、オホーツク海沿岸に押し寄せる流氷から船を守る大切な仕事です。9か月間に及ぶ操業を終えた漁業者の姿を通して、地域の魅力を改めて実感することができました。

「船揚げ」と呼ばれるこの作業は流氷がやってくるオホーツクならではの光景で、地元に住んでいる私も陸上に並んだ漁船を見ると冬が近づいていることを実感します。
紋別のホタテ漁と言えば、昨年度の寄付額が全国1位になった紋別市のふるさと納税を支える稼ぎ頭としても有名です。ことしの水揚げ量は19年ぶりに4万トンを超えて、最高の結果を残しました。

船頭を務める40代の男性
「コロナ禍で飲食店の景気が良くないから影響を受けると思っていたが、ことしは単価も良くて本当に助かっている」

紋別のホタテは毎年4月から5月いっぱいまで稚貝の放流を行って、4年ほどで水揚げされますが、単純に放流する量を増やせば豊漁になるという訳ではありません。本操業に入る前には必ず海中で死んでしまった貝や流れ着いたゴミを取り除いたり、漁場の造成を行ったりしていて、こうした地道な努力が豊漁につながると言うことです。

紋別漁業協同組合の中村秀人さん
「漁師と言っても肉体労働で危険な仕事です。ことし1年、大きな事故も無く頑張ってくれた乗組員たちに本当に感謝しています」

地道な努力と海への愛情が豊漁につながっていて、それが地域経済に大きな貢献をしていることを取材を通して強く感じました。

動画はこちらからどうぞ👇
紋別漁港 流氷の訪れを前に ホタテ漁船を陸に引き上げ

紋別支局・吉田雅士通報員

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