NHK札幌放送局

NHK北海道の中の人たち 放送現場を支える人たち 技術(送受信技術) 八木 智孝

札幌局広報スタッフ

2020年11月11日(水)午後2時41分 更新


視聴者の声を直接聞くため、送受信技術に

■入局何年目ですか?
八木:2019年入局の2年目です。札幌拠点放送局が初任地です。

■なぜNHKに入ろうと思ったのですか?
八木:当初は、大学院で研究していた「プラスチック光ファイバー」に関する知識を生かした仕事を検討していましたが、就職活動を通じて改めて考えるうちに、新たな分野に挑戦してみたいと思うようになりました。月並みな表現ですが「人の役に立つ仕事」という選社軸で、一から様々な企業を調べました。そんな中で出会ったのがNHKです。NHKはみなさまの生活に必要な、または生活を豊かにする、時には命を守る情報をお届けしています。そして、それが役に立ったか、面白かったか、どう見られたかについて最近ではSNSなどを通じてリアルタイムに知ることができます。私はせっかちな性格なので(笑)反応が即座に分かる仕事が良いなと。そして人と話すのが好きなので、SNS上だけでなく、みなさまから直接反応をお伺いしたいという理由から、視聴者の方々と接する機会の多い送受信技術に興味を持ちました。

■「送受信技術」とは、どんなお仕事ですか?
八木:送受信技術は送信技術と受信技術に大別することができ、私は主に受信技術を担当しています。「送信」は、放送所からの電波を各家庭に安定して届ける仕事で、放送所設備の保守や整備などをしています。(詳しくは梅内のインタビューへ)「受信」は、視聴者の方々から「テレビの映り具合が悪い」など、NHKの放送受信に関する相談に対して技術的なアドバイスをして解決するのが仕事です。

■地デジ化されてからは、相談件数は減りましたか?
八木:アナログ放送の頃は、建造物による電波の反射や遮蔽によって映像が乱れたり、「ゴースト」と呼ばれる映像が二重三重に映る現象についての相談が多く寄せられていたそうです。地デジ化されてからは技術も進歩して相談件数もかなり減りましたが、季節的に樹木が生い茂って電波が減衰するというケースは今でも起こっています。


「あまねく」放送を届けるのが使命

■視聴者のみなさんからの受信相談は、どのような流れで対応するのですか?
八木: 受信に関するご相談はコールセンターを窓口として必要に応じて3段階に分けて対応しています。
① 第1段階…訪問によりアンテナ方向確認・宅内受信レベル測定・配線状況確認を実施
② 第2段階…電波を測定できる特殊車両で訪問し、家屋周辺の電波測定を実施
③ 第3段階…上記の対応で改善が難しい場合に再訪問して2次調査を実施
①で解決できなければ②、②で解決できなければ③という流れです。効率よく迅速にみなさまの問い合わせに応えられるよう努めています。基本的には①②で解決策をご提示できることが多いです。

■問題の原因がわかったら、アンテナの交換などの作業も対応しているのですか?
八木:いいえ。原因と改善の方法や助言をご説明し、近隣の電器店などにお問い合わせ下さるようアドバイスを行います。場合によってはアンテナの交換や調整が必要になるケースもありますが、その作業はご相談者様から電器店などにお願いしていただきます。

■そもそもなぜNHKは受信相談を行っているんですか?
八木:NHKの目的の一つに全国に「あまねく」放送を普及させ、豊かで良質な番組を放送することがあります。安定して放送が受信できる環境を維持して「あまねく」日本全国に放送をお届けできるよう、視聴者のみなさまの受信相談に応じています。


お客様からのお礼の電話に感激!

■いままででどの相談が最も印象に残っていますか?
八木:初めて対応させて頂いたご相談者様が印象に残っています。来局されて状況をご説明され、その場ですぐに「何が原因だと思う?」と問われました。実際に状況を見ないと何とも言えないところもあり、後日改めてお伺いすることになりました。当時私は入局したばかりだったのであたふたしてしまいましたが、正直に新人である旨を伝え、先輩に同行してもらい現地調査に伺いました。

■実際に現地調査をしてみて、原因は解明できましたか?
八木:まずは宅内を調べたのですが、特に異常はありませんでした。そこで、周囲の家屋から発せられる不要電波が障害の原因になっている可能性もあるのでは?と仮説をたて、外から周辺の電波状況を一軒一軒調べることにしました。すると、ある家の前で測定器が反応!詳しく確認すると、昔使ってそのままになっていたアナログアンテナから不要な電波が発せられ、近隣家屋の電波受信に悪影響を及ぼしていたのです。原因となっていたお宅には対応をお願いし、無事解決しました。ご相談者様もNHKが無事見られるようになったととても喜んでくださり、対応後にはお礼の電話までくださって感激したのを覚えています。

■専門知識が求められるお仕事だと思いますが、入局後に全て習得されたのですか?
八木:そうですね、入局してから勉強を続けています。NHKの技術的なことはもちろん、テレビ自体の故障が原因である場合もあるので、メーカー別にテレビの機能や特徴も覚えるようにしています。基礎知識は机上で勉強できますが、あとは現場で経験を積むのが大切だと実感しています。また、ご相談者様のお宅にお伺いするときの礼儀作法なども、先輩に同行して学んでいます。

■仕事をする上で、どんなことを大切にしていますか?
八木:NHKの放送を視聴したくてもできないと困っている方がご相談くださるので、何よりできるだけ速く正確に解決策を提示したいという思いです。そのためにも、より多くの知識を吸収して、様々なケースに対応できるようにならなければと思います。

■今後「送受信技術」に限らず、NHKでどんな仕事をしていきたいですか?
八木:NHKは海外拠点もあるので、いつか海外で仕事をしてみたいという思いがあります。海外の視聴者がメディアに対してどんなニーズを持っているか、そして海外メディアの技術も学び、NHKの放送技術発展に貢献したいです。同時に、NHKの放送技術を世界に広めていきたいです。それに向けて、英会話の勉強も個人的に始めています。
そのためにも、今はまず送受信技術で視聴者の方々の声にしっかり耳を傾けることを大切にしたいですね。実際にどんな受信トラブルが起きているかを知り、解決できる知識と技術力を身につけるのがまず私のやるべきことだと思っています。はやく一人前になれるよう、引き続き努めていきたいと思います。


【八木 智孝 プロフィール】
■局歴:2019年入局
札幌拠点放送局 技術部(送受信技術)
■出身地:神奈川県
■趣味:海外旅行、ダイビング、海外ドラマ・映画鑑賞、漫画、ピアノ、お絵描き
■挑戦したいこと:英会話
■学生時代の研究テーマ:プラスチック光ファイバーについて
■学生時代の部活:テニス


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