クマの目撃が相次いだ札幌市の「旭山記念公園」では、クマが園内に入り込むのを防ぐため、ササ刈りなどの対策が進められています。
札幌市中央区の「旭山記念公園」は、ことし7月にクマの目撃が相次ぎ、見通しの良い中心部などを除いて、今も園内の一部が立ち入り禁止となっています。
来月の紅葉シーズンを前に、札幌市はクマが園内に入り込むのを防ぐ対策を進めていて、21日は造園会社の作業員などが機械を使ってクマが潜みやすいササを丁寧に刈り取っていきました。
このほか市では、すでに周囲の電気柵の設置も行っています。

普段から公園を利用するという70代の男性は「旭山記念公園は市内の景色がよく見え、最高の公園だ。山が近くクマがつたってくるが、きちんと管理されている」と話していました。
市から委託を受けて管理している札幌市公園緑化協会の岡田さんは「今後もクマが出る可能性はあるため、鈴を持ち歩いたり、ゴミは必ず持ち帰るなど注意して利用してほしい」と話していました。
今後、市ではクマへの注意を呼びかける看板を設置するなどの対策も講じたうえで、早ければ10月1日にも全面開園を目指すということです。
2021年9月21日