NHK札幌放送局

弟子屈は大自然の宝庫

ローカルフレンズ制作班

2021年6月3日(木)午後4時05分 更新

「冷たっ!」我に返った瞬間に放った一声。そうだ今まで、湖面の上にいたんだ!そうなんです私、サーフボードからひっくり返り、湖に落ちたのでした。

“溢れる自然の魅力”にひかれ、若い人たちの移住が近年増えているという弟子屈町。
自然にひかれるとは?自然の魅力とは?今回の体験で少しだけその感覚を味わいました。
私が湖に落ちる前、サーフボードの上ではユラユラと体が浮いた気持ちに!まるでゆりかごの中にいるような心地の良い感覚。目の前に広がるのは、新緑まばゆい山々。そして聞こえてくる野鳥の楽しそうなさえずり。まるで五感を優しく包んでくれているような感覚。
私が自然に引き込まれた瞬間でした。(油断してしまい湖に落ちたのですが、、、。)

弟子屈町は大自然の宝庫です。

NHK北海道ディレクターの平原和真と申します。私は今、「ローカルフレンズ滞在記」という北海道ローカルのテレビ番組の取材で1か月間、弟子屈町(てしかがちょう)に滞在しています。

弟子屈町(てしかがちょう) 
北海道の東部、釧路川の上流にある人口7千あまりの町。基幹産業は農林業と観光業。摩周湖、屈斜路湖など手つかずの大自然に溢れる。札幌からはJRで7時間ほど。


TV局を辞めて弟子屈へ

この「ローカルフレンズ滞在記」という番組は、滞在するディレクターを案内してくれる人がいます。それが地域にディープな人脈をもつローカルフレンズです。

弟子屈町からは、弟子屈町で地域おこし協力隊の活動を行う川上椋輔(かわかみ りょうすけ)さんが名乗りを上げてくれたことで、今回の取材が実現しました。

川上さんが弟子屈へ移住したのは、2020年。それまでTV局のアナウンサーとして各地を飛び回り、視聴者へ情報を届ける仕事をしていました。
川上さんは15歳の時、宮城県で東日本大震災を経験し、地域に貢献できる職業としてアナウンサーを志し、その夢をかなえます。
2018年の北海道胆振東部地震では、被災地の取材を任されましたが、そこで、目の前の問題や課題への解決に、直接関われないという現実を痛感、自分は何をしたいのか?改めて考えるきっかけとなったそうです。そして2020年、新型コロナウイルス禍、川上さんは地域に飛び込むことを決意します。

地域おこし協力隊の活動は、知識と経験を活かし、弟子屈町公式ニュースという動画を制作、SNSで配信を行っています。

取材・機材準備・撮影・編集とすべてをこなします。
今年の4月からは、小学生の頃からの親友で、現在、同じ地域おこし協力隊に参加する高橋志学(たかはし ゆきのり)さんが加わり更に、パワーアップさせた制作スケジュールを、二人三脚でこなしています。

平原:川上さんアナウンサー時代と違って全部自分でやるから大変ですね?
川上:むしろ僕にはこうした下準備の役割の方があっているんですよ、アナウンサー時代は準備された舞台があり、それはありがたかったのですが、今はすべてが自分の責任で作っている感覚があるので。

川上さんは、なぜ弟子屈町を選んだのか?
そのきっかけが、私も大自然に魅了された(湖に落ちた)“屈斜路湖”でした。

様々な地域を巡り、ライフワークとなる場所を探す川上さん。ふと立ち寄った屈斜路湖湖岸に沸く露天の温泉につかった瞬間、目の前に広がる湖の溢れる自然に引き込まれ、「ここに決めよう!」と思ったそうです。

そうした話を、取材・撮影に同行させてもらった車中で聞きながら、
私が最初に思っていた、「自然にひかれるとは?」「自然の魅力とは?」を益々知りたくなっていったのです。


屈斜路湖への愛が止まらない!

今話題のウォータースポーツ“SUP”をご存じですか?
SUPとはスタンドアップパドル・サーフィンのこと。いわゆるサーフボードに乗り、水面を進むスポーツです。スピードや距離を競う国内大会も開かれていますが、運動や趣味として様々な形でみなさん楽しんでいます。

そのSUPを屈斜路湖で事業として始めたのが、笑い声がステキ女性、奥田志保さん。
小学生の時、九州・熊本県から北見へ引っ越し、15年間務めた医療機関を辞めて弟子屈町へ移住してきました。毎週末、屈斜路湖へと通い、SUPを通して触れる自然に心も体もワクワクが尽きなかったそうです。
SUPを始めたのは7年ほど前、いつしかインストラクターの資格を取得。

SUPを通してであったSUP事業を全国で行う曽和裕晶(そわ ひろあき)さんの協力の下、念願のライスワークをスタートさせたのです。

さて、初体験となったSUPですが、湖に落ちるのもまた自然との一体感が生まれます。とにかく冷たい!という久々の感覚、泳ぐ(もがくとも言いますが)のも楽しい体験でした。

冷えた体を暖めてくれたのが、湖岸に沸く温泉!
ちょっと「熱っ!」てなるほど温度は高めですが、心も体も癒されました。
温泉の効果か?筋肉痛などもなく楽しい北海道の思い出になり、弟子屈町の宝や新しい仲間との出会いができました。


気さくで面倒見の良い町の人たちの支え

川上さんは今、自宅の一部を改装し、スタジオを作ろうとしています。自宅は元々、何十年も続いた整骨院だった建物です。

町の人たちが毎日のようにやってきては、日曜大工でならした腕前を披露、手作りの空間が町の人みんなで作りあげられていく―。
気さくで、面倒見の良い町の人たちがいることで、川上さんや奥田さんなど若い世代の人たちの暮らしやすさがあるんだろうなぁと感じさせられました。

私が弟子屈滞在中には完成!の予定だそうで、随時その様子もお伝えしていこうと思います。

2021年6月3日(木)、10日(木)、17日(木)、24日(木)の「ほっとニュース北海道」で弟子屈町の滞在記を放送する予定です。
北海道にお住いの方は、ぜひご覧ください。

2021年6月3日


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