NHK札幌放送局

上ノ国町 新しく誕生したワインを地域の特産に!

道南web

2022年12月13日(火)午後6時28分 更新

「ぐるっと道南 自慢のグルメウィーク」。 3日目は、函館市から車でおよそ1時間10分、人口約4400人の上ノ国町。 訪れたのは、湯ノ岱(ゆのたい)地区に2022年1月オープンした「上ノ国ワイナリー&サテライトオフィス」です。

廃校を利用した 全国的に珍しい複合施設

上ノ国町や国などから支援を受け、7年前に閉校した上ノ国町立湯ノ岱小学校の校舎を改装。「ワイナリー」と仕事と休暇を合わせた働き方「ワーケーション」に利用できる「サテライトオフィス」の複合施設が誕生しました。

ワーキングスペース

ワイナリー(旧体育館)

上ノ国町でのワインづくり

丸山和之さん(上ノ国ワイナリー 代表)
「上ノ国の風土・気候が、ヨーロッパのワインの産地として名高い地域の気候と似ていて、醸造するだけで無く、ワイン用のブドウを栽培するのに適した場所だと考え、上ノ国産ワインを作るために、この施設をつくりました」

今年初めて出荷した2種類のワイン

醸造・熟成・瓶詰めまで、このワイナリーでつくられた上ノ国町のワインが、いま2種類販売されています。

【ロゼ・スパークリングワイン】
厚沢部町産の黒ブドウ「セイベル」を原料に、瓶詰め後ボトル内で2度目の発酵をさせ炭酸ガスを閉じ込めておく「シャンパーニュ製法」でつくった、泡を大切にしたスパークリングワインです。
笑顔で試飲する函館放送局の向井一弘アナウンサー。
そのお味は・・・

向井一弘アナウンサー
「最初、香りが“コン”ってきますけど、飲み下すとあっさりしていますね。泡がきめ細かいですね。これ食前酒にぴったりですね」

【白ワイン】
去年の11月に醸造した、山梨産のブドウで「白ワインの女王」ともいわれる「シャルドネ」を原料につくった白ワインです。
またまた笑顔で試飲する函館放送局の向井一弘アナウンサー。

向井一弘アナウンサー
「これも軽めでいいですね、料理の邪魔をしないというか、お魚料理と絶対にあいますね」

静かに熟成されるワイン
今年の樽詰めの作業はすでに終了し、ワインが詰められた樽は大切に熟成庫の中で保管されています。室内では温度・湿度が管理され、約30樽が収められています。この中には去年から熟成している「メルロー」で醸造された赤ワインがあり、2月に出荷が予定されています。

ワインにあう 上ノ国町自慢のグルメ

「上ノ国ワイナリー&サテライトオフィス」の施設内では、ワイナリーでつくられたワインが販売されています。将来的には、上ノ国町の特産品も置いて、販売したいと考えているそうです。

丸山さんのおすすめは、ワインにあう上ノ国町自慢のグルメ・ブランド豚肉です。柔らかい肉質で香りのよい豚肉として知られています。
上ノ国町自慢のブランド豚肉とワイン、そのお味は・・・

向井一弘アナウンサー
「香りがもう甘いんですよ。うーん、あっすごい、かむたびに甘みが出てきます」
「スパークリングワインとあわせると、きれいに洗い流してくれるし、いい後味が残りますね。上ノ国ならではのマリアージュですね」
丸山和之さん(上ノ国ワイナリー 代表)
「ロゼ・スパークリングワインは、お肉もお魚も味の邪魔はしないで、非常に辛口で本当に合います」

2025年の楽しみに向けて・・・

丸山和之さん(上ノ国ワイナリー 代表)
「このワイナリーでは、新しい醸造家を育てていきたいと思っていますし、2025年には上ノ国町のブドウを原料にしたすべて上ノ国町産のワインができるので、楽しみにしていてもらいたいです」

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