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星槎道都大学 河村説人投手  “どさんこ右腕” プロ入りを目指す

ほっとニュースweb

2020年9月30日(水)午後6時28分 更新

むかわ町出身で星槎道都大学野球部の河村説人投手。10月26日に開かれるプロ野球・ドラフト会議で日本ハムなど複数の球団が注目しています。目標のプロ入りに向けて大学で力を伸ばしてきました。

持ち味は長身から繰り出されるストレート

河村投手は身長1メートル92センチ、体重85キロの大型右腕です。持ち味は2メートルあまりの高さから繰り出される角度のあるストレートで、日本ハムを含め、9つの球団が視察に訪れるなど、注目を集めています。

河村説人投手
「身長があるぶん、高いところからストレートが投げられるので、バッターは結構打ちにくいと思う」

栄光と転機

河村投手は高校時代、白樺学園のエースとして2017年に夏の全国高校野球北北海道大会を優勝。
甲子園でも登板し、5回3失点のピッチングをみせました。その後、特待生として東京の大学に進学しましたが、プロを目指すにあたり悩みが生まれたといいます。

河村説人投手
「朝から夜まで練習するなかで、自分自身がどうやってうまくなれるのかを考えている時間が、自分的には少なかった。ただメニューを消化して毎日過ぎるのを待っていた形になってしまっていた」

河村投手は「プロを目指すために環境を変えたい」と大学を1年で中退し、地元・北海道の星槎道都大学に入り直しました。

自分を見つめ直し、覚醒

河村投手は、リーグの規定で1年間公式戦に出場できなかった間を有効活用しようと、投球フォームの改善に取り組みました。着目したのは「重心を下げないフォーム」の構築でした。

河村説人投手
「昔だったら低く(重心を)沈み込むフォームがいいと言われたりしていて、ぼくもそうだと思っていたんですけど、スピードを出すうえでそれだけが正解じゃないんだと思ったことが自分の中では一番の発見だった」

投球フォームは下半身でためをつくるために重心を低くして投げることが多いなか、河村投手は重心を低くしてしまうと、高い位置からボールをリリースする自分の持ち味を無くしてしまうと判断し、高い位置から投げられるように投球フォームを改良しました。それによって、自身の強みをさらに生かせるようになったほか、球速は1年間で6キロアップの150キロに達し、プロからも注目されるようになりました。

河村説人投手
「1年間やってきたことは間違いじゃなかった。自分で考える時間もできたし、自分自身の体を見つめ直してやっていくことができた時間だったので、とても有意義だった1年だと思う」

両親・被災地への思い

河村投手は胆振東部地震で被災したむかわ町出身です。両親は今もむかわ町に住んでいます。仕送りで生活をしているため、自炊で節約もしていて、得意料理は、コショウをたっぷり効かせたポテトサラダです。今はプロに入ることで親孝行をしたいと考えています。

河村説人投手
「1回大学を辞めたりして、迷惑もたくさんかけてきたので、プロに行く事でひとつ恩返しになるのかなと思う」

むかわ町によると、これまで町民からプロ野球選手は出ていないということで、河村投手は町民初のプロ野球選手を目指すためにも今は残りのリーグ戦に力を注ぐつもりです。

河村説人投手
「震災から2年にもなるので、プロに指名されることで町民に元気や勇気を少しでも与えたい。そのためにも、今はリーグ戦を優勝することだけを考えて、それをピッチングに落とし込んでいきたい。それが結果的にプロのスカウトの方たちの評価になればいいかなと思う」

今自分がいる場所から大きく環境を変えるということはとても勇気がいることです。それでも河村投手はさらに上を目指すためにと自分自身を冷静に分析し、判断した結果、プロ注目の投手となりました。今後の活躍、それに進路をとても楽しみに見守っていきたいと思います。

阿久根駿介 札幌局スポーツ担当
大学まで野球一筋。ポジションはピッチャー。


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