アイヌの人たちの伝統的な保存食でサッチェㇷ゚と呼ばれるサケのくん製づくりが、胆振の白老町にあるウポポイで行われました。
サッチェㇷ゚は塩漬けにしたサケを屋外の冷たい空気にさらして乾燥させた後、いろりの煙でくん製にするアイヌの人たちの伝統的な保存食です。
白老町にあるウポポイでは13日、職員10人あまりが出て、サッチェㇷ゚づくりが行われました。
職員たちは、尾を縛ったサケを2匹ずつ柵につるした後、身が乾燥しやすいように長さおよそ10センチのよもぎの枝を刺して腹を開き、120匹を天日干しにしました。

来年2月ごろまでサケを干した後、さらに2か月間いろりの煙でいぶすとサッチェㇷ゚が完成するということです。
ウポポイの職員の新谷さんは、「きょう作ったくん製はウポポイの調理体験プログラムの食材に使います。去年より丁寧に洗ったのでことしはおいしいと思います」と話していました。