NHK札幌放送局

夫婦で初五輪へ!代表決定戦に挑む

ほっとスポーツプラス

2021年9月17日(金)午後7時38分 更新

およそ4か月後に迫った冬の北京オリンピック。そのカーリング・ミックスダブルスの日本代表を決める戦いが、9月18日から3日間行われます。 この決定戦は、去年の日本選手権で優勝した「中部電力」の松村千秋選手(28)と「コンサドーレ」の谷田康真選手(27)のペア。ことしの日本選手権を制した「ロコ・ソラーレ」の吉田夕梨花選手(28)と「コンサドーレ」の松村雄太選手(31)のペア。そして、ことし1月1日時点のワールドカーリングツアーのランキングで国内最上位となった竹田智子選手(44)と竹田直将選手(42)の夫婦ペアの3組で争われます。このうち名寄市に住む竹田夫妻の初のオリンピックを目指す、その素顔に迫ります。 

ランキング日本最上位! 竹田夫婦ってどんな夫婦?

「知恵と力を出し合って協力してプレーを進めていきます」と力強く語った夫・直将選手は、身長1メートル81センチの体格とパワーを生かしたショットやスイープが持ち味です。
一方、妻・智子選手は試合中最初と最後のストーンを担当していて、狙ったところにビシッと決める、勝負強さが武器です。
そんな2人が出会ったのは24年前。帯広畜産大学のカーリング同好会です。2008年に結婚したことをきっかけにペアを組み、夫婦としても、ペアとしても、ことしで14年目になります。
お2人はいったいどんな夫婦なのか聞くと、
「そこらへんに転がっているような、どこにでもいるような夫婦です(笑)」。
そう答えたのは夫・直将選手です。ずっと一緒にプレーしてきたことについても尋ねると「ほかに相手をして一緒にカーリングしてくれる人がいないもんね」「そうですね(笑)妻が唯一相手をしてくれます」。
お互い以外のペアは考えられないという、仲むつまじいご夫婦でした。

仕事と両立しながら

名寄市で公務員としてフルタイムで働く2人は、練習時間の確保はもちろん、練習場所の確保にも課題があります。2人が住む名寄市には、北見や帯広などにある1年通して使えるカーリングホールがありません。
名寄市のカーリングホールが使える11月~3月であれば、仕事のあとに練習することもできますが、このオフシーズンの時期に氷にのって練習するためには、休みの日を利用して片道3時間以上かけて、北見や帯広、稚内などに練習に行っているんです。「夏に代表選考会をするってことになると少し不利な競争環境にはあると思いますが、自分のできる範囲で取り組んでいくっていうことでいいのかなと思っています。それを大変だと思ったことはないですよ」と仕事をしながら競技を続けられる環境を誇りに思いながら練習に打ち込んでいます。

現状は長年の経験でカバー

その環境を補ってきたのが、2人の長年の経験です。これまで練習や大会のたびに氷の特徴や技術面など、メモし続けてきました。その年数は、なんと14年以上で書いたノートは数え切れないほどです。こうしたデータの蓄積こそが2人の最大の武器になっています。さらに、その膨大なノートを持ち歩くことも難しいため、いつでもチェックできるよう、データ化して、試合にも生かしています。

竹田智子選手
「クセがそのアイスによって全部違うので、その大会が行われる会場の何年か前の記録を見たりとかっていうのも参考になるのでつけています」
竹田直将選手
「そういう蓄積が重要なスポーツなので14年以上ずっとやってきたっていうことは生きてるんじゃないのかなというふうには思います」

2人を支える大切な存在

実は2人には、心強い”3人目のメンバー”がいます。まな娘、5歳の多喜ちゃんです。最近はカーリングのようなこともできるようになって一緒に練習することも多くなったそうです。智子選手が「ちょっと前までは邪魔しかしなかったんですけど(笑)最近は本当に石を出してくれたりとか、2人プラスちょっとぐらいな感じで練習できている感はありますね」と言うように、この日の練習では、2人がストーンを投げるたびに、スタート位置にストーンをセットしたり、反則をしていないかチェックしたりとお手伝いを頑張っていました。
多喜ちゃんにお父さんとお母さんがカーリングをしていることについて聞いてみると返ってきたことばは「ふつう!」。ほとんどの大会や練習について行く中で、それが当たり前の日常風景になっているんです。今回、無観客ということもあり、多喜ちゃんは智子選手のお母さんが預かってくれることになるそうです。離れて応援してくれるまな娘に世界で戦う姿を見せたい!竹田夫婦は家族で北京オリンピックを目指します!

直将選手
「父親と母親が真剣になって頑張ってる姿を見せるっていうのは悪いことではないかなと思っています。これまで数え切れないくらい挑戦をしてきました。その中でオリンピックに参加する可能性をまだ残しているってことはとても大きいなというふうに思っています。かみしめながらプレーしたいなっていうふうには思います」
智子選手
「悔いが残らないようにできることをしっかりできればいいなと思ってます。1投目が重要なショットになるので、ちゃん決まるかなどうかなって応援して見てもらえればうれしいなと思います」

今回の代表決定戦は▽予選は出場3チームが2回総当たりで対戦し、予選を終えて上位2チームが最終日に決定戦を行います。▽決定戦は、予選の2試合を含めた5試合のうち、先に3勝したチームが勝者となります。どのチームがオリンピックへの挑戦権を獲得するのでしょうか。

取材後記
今回、お2人にインタビューした時間はおよそ1時間。1つ1つの質問にすごく丁寧に答えてくださり、多喜ちゃんもその間静かにずっと待っていてくれました。すべて放送できないことが悔やまれるくらい”お互いの存在への感謝””コロナ化でも代表決定戦に出られることへの感謝”など多くの思いがありました。また、子育てとの両立について、1人が多喜ちゃんの面倒を見ている間に、もう1人が練習に行くのを交代で行うこともあるそうで、まさに3人でワンチームなんだなと感じました。本当にすてきなご夫婦、ご家族で、取材していてほっこりした気持ちになりました。

カーリングミックスダブルス北京五輪代表決定戦 放送予定はこちら

関連情報

競泳 山田海都選手 唯一無二のフォームでさらなる成長を

ほっとスポーツプラス

2021年5月21日(金)午後2時37分 更新

2021ホーム開幕SP③ 田中賢介とは“阿吽の呼吸”

ほっとスポーツプラス

2021年3月25日(木)午後0時46分 更新

北海道から東京オリンピックへ

ほっとスポーツプラス

2021年7月15日(木)午後4時25分 更新

上に戻る