NHK札幌放送局

もやカフェ再びオープン!③ #ナットクとかち

十勝チャンネル

2020年2月18日(火)午後3時30分 更新

2回目のもやカフェ、テーブル報告その③です。テーマは「冬でも気軽に出かけたい!」。今回は3つあるテーブルのうち、3つめ、原祢記者のテーブルで出てきたもやもやをご紹介します。

高まる高揚、少しの緊張の場で
私(原祢)は普段スーツで仕事をしています。この日は「カフェの店員」役なので、少しだけカジュアルな格好で「出勤」、高まる高揚と少しの緊張を感じながらお客さんをお待ちしました。嬉しいことにテーブルには5人の参加者が加わってくれました。名札にニックネームなどの呼ばれたい名前を記入して自己紹介から始まります。

テーブルでご一緒した5人の方々をご紹介します。
ナットクとかちch・TV版に出演いただいた視覚障害者の植地さん、マリンバ演奏者の左藤さん、幕別町の元教師「やすちゃん」、男性2人で日本一周旅をしていて、たまたま今回の会場、イベントスペース「光影」に立ち寄った旅人、横浜市出身の「ヒロさん」、そして初回のもやカフェにも参加いただいた「しげのざさん」が途中から駆けつけてくれました!

「もやカフェ」の流れをもう一度説明します。

まず、十勝の生活で感じる悩み「もやもや」を参加者が出し合います。続いて「ザイホウタイム」=そのもやもやをどうすれば「宝」に変わるのか、みんなで話し合います。そして今回、初の試み「磨きタイム」=アイデアをさらにブラッシュアップします。

どんなもやもやがでた?
さっそく、もや出しがスタート。まずみんなの持ち寄ったもやもやを互いに紹介します。雲形の”もやもや付箋”に書いてもらい、1人ずつ発表しました。

左藤さんのもやもや
まずはマリンバ演奏者の左藤さんのもやもやです。
「冬になると楽器の管理が大変です。気温が低く音が鳴りにくくなるので外での演奏もハードルが高くなります。楽器の運搬も大変です。
十勝の観光名所は徒歩で回りきれないので旅行者はレンタカーを借りる人が多いと思いますが、旅行者は冬道での運転に慣れておらず事故を起こしやすくなっていると思います。公共交通機関の運行が少ないので、移動手段が車に限られることも不便だと感じています。一方で十勝の冬はたくさん魅力があふれているのにあまり知られていないので、もっとPRした方がいいと思います」
植地さんのもやもや
合唱が大好きな帯広市に住む視覚障害者の植地さんが感じるもやもやです。
「合唱が好きで定期的に歌っているのですが、特に冬は寒いので喉の管理が大変です。また、道が凍っているので滑って歩きづらいです。目が見えないので他の人より苦労しています。大きな通りだけじゃなくて細い路地も除雪してくれたら外に出歩きやすくなると思います」
やすちゃんのもやもや
幕別町に住む「やすちゃん」のもやもやです。
「幕別町は高齢者がとても多い町ですが、まちづくりにもっと力を入れるべきです。町内を回るコミュニティバスの利用者が少ないことが気になります。私は自らコミュニティを広げることで、1年3か月で750人と出会えたことで、もやもやが解消されました」
ヒロさんのもやもや
日本一周中の旅人、横浜市出身のヒロさんのもやもやです。
「街を散策して思ったのですが、外で遊んでいる子供たちが少ないなと思いました。どうして子供たちは外で遊ばないのでしょうか?寒さも関係しているのかもしれませんが、率直に疑問でした。土地をよく知れるような祭りがあれば行きたいのですが今のところ見つかっていません。また、銭湯が少ないと思います。寒いので銭湯があれば入りたいなと思っていたのですがなかなか歩いていても見つけられなかったです」。

もやもや、溜まっていますね…。
皆さんのもやもやは
①冬場の魅力が知られていない②歩きづらく運転しづらい③体や楽器のメンテナンスが大変、という大きく3つに分けられると思いました。

もやもや解消のためのアイデアを考えてみた!

次はザイホウタイム。自分がやってみて楽しいことや趣味をイメージし、もやもやとつなげることができないか、アイデアを出してもらいました。

まず、声を上げたのはしげのざさん。先ほどのヒロさんのもやもやに対しての意見です。
「ヒロさんは銭湯がないと言っていたけど、実は銭湯はたくさんあって、しかも十勝は銭湯で温泉に入れるという全国的に見ても珍しい場所です。普通なら水を沸かしている銭湯がほとんどですけど、十勝には帯広の街中にも温泉が出ている銭湯がたくさんあります。銭湯価格で温泉に入れるのは実は、とてもすごいことなのに、地元の人は自慢しきれていないんです。十勝の当たり前の日常が実はすごいんです。たとえばマイナス20度の世界で高齢者が暮らしているってそれだけですごいことですよね。そこはNHKなどのメディアが紹介したりして自慢していってほしいです」

しげのざさんの発言で話が広がっていきます。
植地さんは
「お年寄りって実はたくさん知恵を持っているからもっとたくさん聞いてほしいです。確かにマイナス20度で暮らしているってそれだけですごいですよね。お年寄りのパワーをもっと活用すればいいと思います。ネットなどで新しいものを考えるのもいいですが、ラジオや電話といった既存のもので出来ることもたくさんあるかもしれません」

そこで左藤さんがアイデアを出しました。
「『十勝』と『知恵袋』を合わせて『とか知恵袋』なんてどうでしょう。お年寄りと電話でホットラインを作って、気軽に何でも聞けるようにするんです。旅行者も地元民もみんなが使えたらさらにいいですね。高校生や大学生もどんどんラジオで疑問や意見を発信すればコミュニケーションが取れると思います。帯広はローカルラジオが充実しているので十分できると思います!」

考えを互いに伝えあうことをきっかけに、どんどんアイデアが出てきました!私も聞き入ってしまって、ついメモを取るのを忘れたほど…(笑)
まだまだ話し合えてないもやもやがありましたが、話し合いの時間は終了。時間が足りない!

この後、磨きタイムでは
磨きタイムでは、それぞれのテーブルから出てきた、"もや"やアイデアを全員で共有して、アイデアに磨きをかけます。十勝の魅力を発信するためにはどうしたらいいのか、白熱した議論が繰り広げられました。
発信する人は地元の人なのか、地元以外の人なのか。どちらかということではなく、それぞれの立場で発信して刺激しあうことが大事だということになりました。
その後、新たな話題の種を投げ入れたのがヒロさんです。最初ヒロさんは「十勝にあまり銭湯がない」というもやもやを抱えていました。でも、もやカフェで地元の人と話すうちに、十勝では400円ほどの銭湯価格で温泉に入れることを知ったと言いました。地元では当たり前と思われていることでも、十勝をはじめて訪れた人にとっては貴重な情報になる。このことから十勝を訪れる人と地元の人を結びつけるラジオや電話相談などのツールがほしいというアイデアも出ました。
左藤さんからは「十勝の人は自己肯定感が低いんじゃないか」という指摘が出ました。「たくさん魅力があるけど、それに気づけてない。もしくは地元を自慢するのが下手な人が多い」ということを感じるといいます。
ここでしげのざさんが口を開きました。「京都出身だけど大人になるまで金閣寺に行ったことがなかった。でも、京都が魅力的な場所だと小さい時から感じていました。京都はテレビでたくさん取り上げられるし、京都以外の場所で京都出身だと言うと良いところから来たと褒めてもらえた経験がたくさんあったからです。だからNHKにもがんばって十勝の魅力を発信してほしいです」と期待を込めて話してくれました。


テーブルのひとつを担当した原祢記者は
もやカフェに来ていただきありがとうございました。地元の方、移住者の方、旅行者の方、それぞれの異なる視点がぶつかって、新しい考えが生まれる瞬間はとても熱を帯びていて、議論を聞いていてわくわくしました。ここでの繋がりを大切にしたいですし、この場だけで終わらず、皆さんからいただいたご意見を放送に繋げていきたいと思いました。
私は社会人2年目の25歳で、京都で生まれ育ち大学時代を東京で過ごした後、札幌で1年間仕事をしました。十勝歴はまだ半年で地元の人からするといわゆる「外者」です。十勝についてまだまだ知らないことも…。しかし、もやカフェで話し合う中で、外から来たからこそ、その土地について気付ける魅力がたくさんあると思いました。そんな魅力をこれからどんどん伝えていきたいです。もっと十勝のこと知りたいですし、いろいろ教えてほしいです!よろしくお願いします!

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